はじめに

・こちらは2004年7月11日に開催された『S.S.D.S. 〜Super Stylish Doctors Story〜』(エスエスディーエス 〜スーパースタイリッシュドクターズストーリー〜)のイベント(たぶん)第一回に管理人が行ったとき……のネタバレレポです。

・もともとリアル友人に送った当時のレポメール……を20年ぶりに再編集したもののため、一部管理人の地が強く出ているというか、ぶっちゃけファンがキャーキャー言ってるだけのレポです。

・また、くだけた表現、イベント当時の不満含めた率直な感想、特定の出演者に対し暴言ともとれる発言もあるので、そういうのが苦手な方、管理人にまだ夢を持っていたい方はお戻りください

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 「S.S.D.S」それは「Joy三郎記念聖ラ・フォーレ病院、北42エリア13号医局で繰り広げられる医楽ドラマ」……こと、声優、速水奨さんが原作・脚本をつとめる、架空の病院を舞台にした、速水さん他豪華キャストが演ずる架空の医者(通称ドクター)たちが繰り広げる、SFコメディ・ギャグ作品。

 友人がその速水奨さんの大ファンだったことから、その「S.S.D.S」のCDシリーズを購入、東京で開催されるという、速水さん含め豪華キャストのイベントの、たぶん初回に誘われて。私と友人の二人で行った、2004年の7月に行われた「S.S.D.S」のリアルイベントの、昼の部・夜の部……のレポになります。

 さて「S.S.D.S」のイベント会場は、東京九段下、九段会館。新幹線で2時間ちょっと、ネオロマンスではおなじみの新横浜駅を通り過ぎ。東京駅に着いたのは、だいたいですが12時前。

 東京、というとお洒落さんばかり……という勝手なイメージがあったものの、周りを見るとごくごく普通の姿の人ばかり。なんならスーツ姿のビジネスマンっぽい人多数。……まあ、新幹線のホームでお洒落さんばかりだったら、それは何かの撮影かイベント中だけだよな、普通に考えたら……などと好き勝手言いつつ、広い駅で東京メトロを探すのに四苦八苦しながらも。前日までの下調べが幸いし、何とかほぼまっすぐ、会場最寄り、九段下駅に到着。

 情報によると会場、九段会館まで南に1分、だったので、どんなものかな?と思いつつも、とりあえず階段を上がって地上に出ると。既に会場から並んでる女性が、数十人!

 ……時間を見ると12時、開場予定は12:30。ほぼ女性ばかりの長蛇の列に、通りすがりの一般人からも好奇の目を向けられて。なんか恥ずかしいのと邪魔になりたくないので、並ばずに友人と二人で周りをぶらぶらしてたものの、もうすぐ開場の12:30になろうというのに、まったく進もうとしない列。

 どういうことだろう、と思いながらも、もう時間だし、ぶらぶらしてても仕方ないよね、ということで。二人で列の最後尾に並ぶことにした……ものの、それでもまだ進まぬ列。……スタッフさんたちが列に向かって呼びかけている……のはわかったけれど、ほぼ最後尾の私たちには何を言ってるかわからず、とにかく列が動かない。……私たちの後ろにも人が並び、やっと動いたと思ったら、また止まり、そしてまた動いたと思ったら止まり、の繰り返しで。時刻は開場予定を過ぎた12:40になろうと言うのに、まだ会場の門……の内側にすら入れない。

 建物自体はどちらかというと、アンティークな感じ、昭和っぽいとも言える建物。ネオロマンスイベントでおなじみ、大きいドームな外見のパシフィコ横浜に慣れてるせいか、なんだか声優イベント、というよりは、講演会向きな建物に見えるな……なんて、失礼なことを思いつつも。まあ、これなら入場制限あっても仕方ないよね、入口自体、狭そうだし……などと友人と話しながら、12:50になろうかという頃。やっと門を抜け、入口近くの列に届く。

 しかし、どこまで待てばいいのかな?と、いいかげんこちらも疲れてきていると、ずっと走りまわっていたスタッフさんが、列に向けて大きな声で言った。

「お待たせしました、開場いたします!」

 え?まだ開場してなかったの!?

 ……だ、大丈夫か、この調子で。新幹線の時間ぎりぎりで設定してあるのに、私たち地元までちゃんと帰れる?最悪泊まり?……初めてのイベント、なんだとは思うけど……などと不安がよぎるものの、とにかくやっと、会館の中へ。

 さて、発表時から楽しみにしてた、目当てのグッズ販売はどこ?と思ったら、京都なんかの神社の靴置き場程度、あるいは田舎の映画館のパンフレット売り場ぐらいの、長机を縦二つ、横一つで「コ」を90度時計回りにしたぐらいのスペースに、申し訳程度に存在する、目当てのはずのグッズコーナー!しかも入口付近で流れに乗ると、気づかないまま通り過ぎそうな微妙な場所。……おかげで人がつまっている入口付近。……本当に大丈夫か、今日のスタッフ!

 ……と心でスタッフにツッコミ入れつつ、とにかく他にグッズ売り場もなさそうなので。そのままグッズ列に並んだが、グッズ列の先頭になっても、一度に見られる人数がおよそ五人程度のため、なかなか先に進めない。少しは進み、グッズを確認できる、手を伸ばせば届くぐらいまでは動いたものの、一部のグッズしか置いてないため。……手を伸ばして欲しいグッズを確保しつつ、ラストにそれを注文するだけ、な手も使えそうにないまま、他の人が次々購入するのを、ただ見ていることしかできない。……目当てのもの、開演までに買えるの、これ?と戦々恐々としていたものの、やっと、私と友人も注文できる状態に。

 私の目当ては「ペンライト」そして出演者演ずるドクターたちのイメージカラーの「聴診器」あと出来によっては「白衣」の3つ。

 とりあえず目の前にあったペンライトを引っつかんで確保、そのうえで店員さんに

「聴診器ありますか?」
「何色です?」
「(えーと……)青色、お願いします!」
「(確認中)すいません、品切れです。」
「(ええっ!?品切れ!?グッズって客数分は確保するものじゃないの!?
 そんなに後ろでもなさそうだったのに……。
 ……かと言って、この状態で他の聴診器を調べて時間とるのも、並んでる人に悪いし……)
 えと、じゃあ(ここにある)白衣!L!お願いします!」

 ……と、結局勢いに任せ、迷っていた白衣を購入。同行した友に「家帰っても使い勝手がないでしょ、それ」というツッコミを受けるが。……もともと聴診器を3つ買おうとして買えなかった友人も、人に使い勝手をどうこう言えるほどではない思う。

 とにもかくにも、やっと会場内へ。
 会場内座席は、ここもやはりレトロな会館。全体にせまく、舞台も……学校の体育館、な感じ?でとにかく近く。「これはキャストを近くで見られるぞ」と否が応でも期待が高まる。

 チケットに書かれた私たちの座席は「はの11」。……しかも個人的な事前調査によると、この九段会館の座席は「いろは」順。
 ふふふ、前から3列目だ〜。わーい!と思いつつ「は」の文字を探して進むが……段々舞台が近くなるのに、まだ「は」は現れない。
 あれ?どこまで行くの?と思っているとやっと「は」を発見。前を見ると……座席がない。舞台だけ。
 ……最前列!?

 うわー!最前列だよしかも近いよ、登ろうと思えば簡単に登れちゃうよ!としばし友人と二人で興奮。
 「よく私今日まで生きてたよ!」とあまりの幸運に友人が不安がる。
 時刻は既に13:20過ぎ。開演まで後10分とあとちょっとで、期待に胸を膨らませながら……約30分が過ぎた。

 会場内に流れるナレーションに笑いつつも、いつまで待てばいいのかなー、なんて、熱い期待に自分たちが疲れてきたところ、予定より15分程遅れで会場が暗くなり、今度こそ開演らしきナレーション。

 さらにCD内ではおなじみの、カウントダウンで会場が笑いに包まれた……ところで幕が開き、速水さんと、イベントではおなじみ、速水さんのバックダンサーズ、降臨!

 その気になれば手が届いてしまいそうな舞台の上で、白衣と聴診器を身につけた速水さんが、歌ってる!

 ……実は近すぎて、バンドの音が大きく、速水さんの歌声はほとんど聞こえなかったけど、まあそれはそれ。
 それこそ学校の集会、最前列並みの近さに、あの速水さんがいるよ〜ということで既にパンク状態。

 とにもかくにも速水さんが歌い終えると、あいさつと共に他の出演者が登場!
 「S.S.D.S」のメインキャストである堀内賢雄さん、高橋直純くん、檜山修之さん、松本保典さん、関俊彦さん、森川智之さんが、次々に登場し、イベント昼の部こと「こだわりの昼診察」が開始。

 まずは「院歌」こと「白亜の迷宮」斉唱。「白亜の迷宮♪ ラ・フォーレ病院〜♪」などの笑える歌詞(当時歌詞他の書かれたプリントが客席に配布されていた)を会場全員で歌い、なんだかなごやかになったところで今度は速水さん・関さんが「デオキシリボ助さん」を歌う。

 デ〜オ、デ〜オ、デ〜オ、デ〜オキシリボ助さん♪と頭から離れないメロディが響き渡り、ダンサーさんたち、キャストたちが踊り狂い、すっかり会場は一体化。

 「タバコは一人一本までねっ」と速水さんの注意を受けつつ、バンド&ナース姿のダンサーが退場、キャストたちの自己紹介。(以下、()内は注釈)

森川智之
「ドイツから留学して来た、ミヒャエル・シューマイヤーです。よろしくなのだ!」

関俊彦
「ドイツから来た、ミヒャエルくんの上司、バウム・クーテヘン教授です、よろしくお願いいたしますね〜」
(※アンドロイド設定)

松本保典
「13号医局の医師、沢登達也です。よろしくお願いします。」

速水奨
「joy三郎記念病院13号医局長にして次期院長候補筆頭、DrHAYAMIです。」
(※こっちもアンドロイド設定)

高橋直純
「13号医局の研修医、新田和人です。よ、よろしくお願いします。」

檜山修之
「13号医局耳鼻科担当、君島究だ。皆、よろしくな!」

……と、ここまでは順調に進んだ自己紹介。しかし。

堀内賢雄
「……(13号医局血液科担当、ブラディー・トランシルバニア……。……あれ?)」
(※吸血鬼設定、()内のセリフは何せ最前列なので肉声で聞き取れてました)

 なんと、賢雄さんのマイクにアクシデントが発生。慌てて関さん、そして出演者、スタッフが賢雄さんのもとへ走り、おしりのあたりについている(らしい)マイクのスイッチを確認し調整するが、やはりうまくいかず。仕方なく賢雄さんは一人、ヘッドホンマイクではなく手持ちのマイクで自己紹介することに。

 アクシデントをフォローしようと、関さんが「あ〜びっくりした。突然肛門検査から始まるかと思った」と下ネタでフォローすると、速水さん、「あのね、今日の診療はなるべくベルトから上の話だけでお願いしますよ、診療なんだから」とあわてて釘を刺していた。

 思わぬアクシデントで動揺し
「えと、あー、どうするんだっけ」
などとちょっと心配になる発言をしつつも、速水さんからのイベント注意事項。まずは定番の「気分が悪くなったら」

「気分が悪くなったらスタッフを用意しているので手を上げてくださいね。ちゃんと看護免許を持ったスタッフを用意してますので」

と言うと、森川さんから

「ちょっと、その言い方だと我々が無免許みたいじゃないですか!」

とツッコミが。しかし速水さん、

「いやいや、ここはjoy三郎王国(※CDドラマの舞台)内、つまり治外法権だから」

と絶妙に逃げ。

 他にも、とりあえずこれだけは言うんだろうな〜な簡単な説明をするものの。速水さんが

「私のイベントでは、いつもはラジオ体操するけど、今回は3階が危ないので無しの方向で」

と、発言すると、3階からは「えーっっ!」とブーイング。

「落ちたら1階の人も痛いから。それでもいいなら……」

と松本さんから、フォローが入ると

「いいーvv」

と叫ぶ3階と

「いや〜!」

と叫ぶ1階住人……という感じで、なかなか注意事項は進まない。

 最後には、投げやりに「じゃあもう診療行きましょう!」と言うと、スタッフさんが椅子と水を持ってきて、診療開始。……このイベント、医者設定にちなんで、入場チケットなどと共に「診察券」なるものが同封されていて。……それぞれ悩みや相談を書くと、医者設定の出演者が答えてくれる、という企画があって。……音楽が流れ、ラジオの質問コーナーさながら、相談内容を読み上げ、それに答える出演者たち。

 最初の相談は

「明日の昼のおやつを何にしようか迷っています。
 メロンパンか、チョココルネか、どっちにしたらいいでしょうか?
 ここはやはり、定番のつぶつぶアンパンがいいでしょうか?
 アドバイスお願いします」

とのこと。……私は主にドラマCDと歌のCDだけ聞いてる形で、普段ラジオとかは聞いてないため、何も知らず。……これってどう答えるものなんだ?と聞いていたら、速水さん

「好きにしてください、さ、解決!」

と、答えない!キャストや観客から思わず「ええっ!?」との笑いながらのツッコミを受けつつも、さっさと次の相談へうつる。

 しかしここでまたハプニング。3つ目あたりの相談で、速水さんが賢雄さんに相談をふると。……会場内に変なコツコツ、という、何かがぶつかってるような音が響き。これは……また賢雄さんのマイクが?みたいな感じで皆が見ていたところ、今度は森川さんのヘッドホンマイクが故障したと判明。……森川さんまで手持ちマイクに変更。

 ……終始速水さんがそんな感じかつ、マイクトラブルもあったため。相談が4つほど読み上げられたものの、まともに答えてた記憶がないまま、1度目の診療は強引に終了。速水さん脚本のライブドラマへ。……昼の部のドラマは、本当にあった怖い話。

 高橋直純くん演ずる研修医の新田くんが、夜中の3時ごろに遭遇した怖い話を披露。夜中の3時ごろ、生臭い匂いとともに勝手にドアが開き、気絶してしまった、と。しかし、それは実は堀内賢雄さん演ずる夜型吸血鬼のブラディが、くさやを焼いていて、新田くんの足音を聞いたから開けただけだというオチ。

 あまりにくだらないオチに松本さんが途中でカルテ風の台本を投げ捨てるという素敵リアクションを見せつつも、キャスト陣は退場。

 バンドメンバーが再来し、今度は歌コーナーへ。

 まずは檜山さんの歌から。思った以上にアクティブに踊りながら歌う檜山さん。正直私は声優さんにそんなアクティブイメージがなかったものの、ライブ慣れしてるのか、ダンスしながら歌う姿はかっこよかった。
 アップテンポの曲で会場が盛り上がる中、演奏終了。

 で、暗転し、椅子が1つセッティングされ、次は誰かな?と見ていたら、次に歌うのは、賢雄さん。
 そして譜面台、に思わず吹き出してしまうものの、内容はしっとりしたバラード。
 会場もうっとり(?)と聞き惚れる。そして譜面があるので当然、間違うこともなく終了。去り際の「愛してるぜ」に会場はキャー!と悶絶。

 そして今度は森川さん。私の中のイメージが、ネオロマのエルンストや2HEARTS……と少し低くて伸びのある声だったので、それよりも今回のS.S.D.Sキャラによせた、少し高め、明るめの歌声はちょっと意外だったけど、素敵な歌声で明るいラブソング、を歌い、ライブ前半は終了し、再び診療(相談)コーナー。

 今度の悩みは

「上司がケチで困っています。どうにかすることはできませんか?」

と、OLからの質問。
 これは社長業をやっているブラディ(賢雄さん)だろ、と速水さんが賢雄さんに話を振ると、賢雄さん「ウチの社員が書いたんじゃないだろうか」との疑惑を口に。

 そして肝心の答えは「ケチを美徳と思ってください!」とのこと。速水さんに「自分で覚えがあるからいいように言って……」とつっこまれていました。

 さてさて、2回目の診療が終わると、また歌へ突入。2回目の歌の始まりは、松本さん。キャラにあわせたさわやか系ラブソングを、皆でゆっくり聞きながら、まったりした雰囲気に。

 そして次は直純くん。キャラに……というより本人よりっぽい、ラップの入った歌を舞台上で激しく踊り、ダンサーさんたちに合わせて皆で踊りつつ、皆で燃え尽きる。

 バンドメンバーが退場し、次に出てきたのは関俊彦さん。……何をするのかな?と思ってみていると、突然始まる朗読。……正直これはコントなのかどうなのか、どう反応すればいいのか迷ったものの、関さんの笑い声や叫び声を生で聞いている内に、その演技に魅了される場内。

 その後速水さんが登場し、朗読終了。

 速水さんから「これはCDドラマ4に収録するドラマの先行上映(?)」との説明が。「口外しないでくださいね〜」と釘を刺されながらも得した気分になったところで、3度目の診療へ。

 ……が、ここで個人的に当日最大のハプニングが。

 深く考えず、盛り上がったらいいなーぐらいの気持ちで出した、半分ぐらいウソ……とは言わないもの、ちょっと大げさに書いた、私の相談が読まれてしまい。……繰り返すがゆるい気持ちで出した相談なのに、全員返事に困ってしまって。……私の書いた紙を、私本人のわりと目の前で、次々とまわし読み。……す、すげえいたたまれない……!ああああああああ本当にすみません……!

 関さんが優しくフォローしてくれて、速水さんに言われた賢雄さんが動いたりして、それなりに会場が盛り上がったから、よかったと言えばよかったものの。……当の本人である私は動揺しすぎて、その後も何か相談があったような気がするけど、細かいことがまるで思い出せません。せ、せっかくだからーなどとゆるい気持ちで出すんじゃなかった……!あがががが。……とりあえず関さんと賢雄さんにはありがとう。本当にもうしわけありませんでしたガクブル。

 ……何はともあれ、「これで診療を終わります、皆さん、お大事に」と速水さんの言葉。去っていくキャストたちに、皆が声援を送ると、ここで賢雄さんがファンサービスに投げキッス。
 それで黄色い悲鳴が聞こえたと思いきや、速水さん、なんとその投げキッスをつかんで踏みつけた!……怒りに震える賢雄さん。思わずカルテを床に投げつけたりしつつも、とにかくキャストたちは退場。

 会場は暗くなり「もう終わり?」とざわつく客席、そして何処からか出てくる「再診!」コール。再診なんだ〜と思いつつ、皆で再診コールをしていると、キャスト勢、再び登場。

「えー、まさか、『再診』コールが来るとは私たち、誰も思いませんでした……」

と速水さんも動揺しつつ、4回目の診療。

 ……ちなみに4回目の診療の内容は、私の動揺が続いていて覚えていません。ま、まだ立ち直るには時間が足りなかった。

 そしてとにかく、3人くらいの診療が終わると、今度は歌の治療、ということで速水さんと直純くんにマイクが。

「……んん?マイクが私たち二人だけ、ということは……?」

と速水さんがおそらく進行どおりのセリフを言うものの、森川さんから

「オレも持ってるんですけど……」

とツッコミが入り、速水さん平謝り。

 とにかくEDとして、速水さん・直純くんのデュエット曲、刹那の英雄、が披露され。
 会場全体で楽しく踊りながら終わり、最後はキャストそれぞれ、自分の出るイベントの告知。
 最後まであくまで今回は医者役、キャラ本人です、という設定っぽかったので。……告知中、キャラと自分の関係の言いわけが大変そうでした。

 そんなこんなで、昼の部「こだわりの昼診察」は終了。

 しかし、14時ちょっと前から始まったとはいえ、終了した時点で16時過ぎ。

 とりあえず、到着後、ぶらぶらしてた間に目をつけていたコンビニで食料を買い、夜の部にそなえて栄養補給しつつも、この計算で行くと、どう考えても新幹線の時間に間に合わない……最悪イベントのエンディング前に退場しないと……嫌だなーと不安を抱きつつも。

 夜の部、時間10分ほどの遅れで「あきらめの夜診察」が開演。……基本的な流れは昼の部と同じのため、大きく違った部分だけ。

 流れがわかったためか、それとも夜にしか来れない人が多かったのか。何だかはっちゃけ気味の場内と、疲れ気味でちょっぴりテンションと毒舌度が上がり気味の、速水さんたちキャスト勢。

 注意事項のときも、また「えーっ」と繰り返す観客に「えー、じゃないっ。いつからそんな反抗的になったんだっ」と一括したり、昼の延長で疲れているのか「こんな反抗的な患者は放っておきましょう」と医者としていいのか、の問題発言まで。更に毒舌に磨きがかかり

「気分が悪くなったら、当院スタッフを用意してますので手を上げてくださいね。
 あー、イベントで気分悪くなると、最悪ですからね」

とか。また、名刺を配ろうとした森川さんを

「そういう前例は作りませんっ」

と、一言で止め、観客からは楽しくブーイングされていました。

 そしてまた同様に歌が入り、診療へ。ここでも疲れているのか、速水さん、昼の部は少なくとも1回目の診療はほとんど自分で読んでいたのに、今回は一回目から他のドクターに回して、気持ち楽をしてるように見え。

 歌自体は順番も中身も同じ。……あえて言うなら、賢雄さんが再び譜面台で歌ってたぐらい。……現代はどうか知りませんが、当時は歌詞や譜面台など見ないで歌うのが一般的でした。……一般的と言うか私が行ってたイベントでは、ですが。

 さてさて、歌が終わり、二度目の診療。今度は主婦から、

「Drたちの歌が楽しすぎて、現実に返りたくありません。どうしたらいいでしょうか?」

とのこと。そこで速水さん

「ダンボールを被ればいいんじゃないでしょうか?……逆に暑くて現実に帰りたくなるかもしれませんよ」

 檜山さんに

「帰りたくなくなったらどうするんですか!?」

とつっこまれると、

「え!?顔だけひきこもり!?」

と会場はウケ、また何一つとして解決しないまま、ライブドラマへ。

 今度は松本さん演ずる沢登先生が幼児化する……という設定を使い、全員が生で幼児化するという、無茶なストーリー!松本さんから始まり、檜山さん、森川さん、直純くん、賢雄さん、速水さん、関さん、が

「きゃははははは楽しい楽しい面白ーいっ」
「おらおらおらおら〜女のこは皆おれのものなんだも〜ん」
「君誰だよー、僕はどうしてここにいるの〜?」
「あははははは、ははっははっ楽しいな〜」

などと、幼児化!
(※本当は全員分書きたかったが、半分ぐらい聞き取れなかった)

 台本書いてるときに誰か止めなかったんですか、と思わず心配しながらも、さすが皆さんプロというべきか。賢雄さんが途中ボロを出しそうになりながらも、一応全員で幼児化のフリをして。……最後には元々アンドロイドなので幼児化するはずの無い速水さんと関さんが

「やはり私たちが幼児化というのは無理だったようだな……」
「ええ、自分たちの限界を思い知りましたねえ」

などと言い、観客が全くだよ!と笑いつっこみ、ドラマ終了。

 再び歌を歌い、診療し「皆さん、わかってるよね?」と速水さんが言いながらも退場。

 「再診」コールを浴び、「再診」。診療と歌、そして今度はちゃんと本人としてイベント告知をし、イベント終了、となりました。

 夜の部は時間通りというか、19:47、大体2時間程度で終了。思ったより全然早く、新幹線まで時間があり、安心して帰ってきました。

 あと当日は個人的なアクシデントを抜いても、だいぶいろいろ疲れたため、記憶が散乱し、流れの中では書けなかったものの。

 思ったよりキャラというかいろいろ発言が黒い速水さん、最前列で見てもかっこよかった直純くん、イベント中はキャラ本人、という設定にもかかわらず、トークでほとんどキャラ名を忘れていて、声優名で呼んだり、自分が教授なのに他の人に教授、と呼んでしまったりして、終始休もうとしていた関さん。……しかも昼と夜の間に眠ってしまい、夜の部、おいていかれるところだったとか。

 想像以上にアクティブに動いていた檜山さん、一応リアル社長ということで毎回仕事関係の相談に答えるハメになり、しかも毎回上司側のフォローをしていた賢雄さん、ライブドラマで真っ先に幼児化してくれた松本さん、いつもどおりファンサービスを忘れない森川さん……と、とても楽しかったです。

 ただ、初めてのイベントっぽいとは言え。あまりのスタッフ側?の手ぎわの悪さや、マイク関係の不備はどうかな?って感じでした。舞台関連はそれもネタにはなってたけど……グッズ関連や準備の不備は、私がネオロマイベントが基準になってるせいかもだけど、ちょっとイベントとしてはよくないな、と。正直。

 イベント内容自体はCDドラマのネタをたくさん使っていたり、最初にもらうプリントやアンケートも、かなり凝っていて。CDを聞いてるファン的にはとても楽しかった、事前の準備は力入ってる感を感じられたので。当日スタッフというか会場関連の不備は正直、もったいなかったです。

 ただ、やっぱり基本は速水さんがメインと、あと速水さんと仲がいいんだろうなって感じの賢雄さんや高橋くんが進行のメイン、トークの中心って感じ、……それ以外のキャストだけが目当てな人だと、ちょっと不満だったかもなーとも思いました。……あと関さんはフリがないとひたすら休んでた。個人的には楽しく、DVD化するなら買いたいな〜と思った程度には楽しかったですが。

 以上、当時の友人宛のメールレポをざっくりと再編集したものですが、2004年の7月に九段会館で行われた「S.S.D.S」のリアルイベント……の昼の部『こだわりの昼診察』と夜の部『あきらめの夜診察』のレポでした。少しでもイベント当時の雰囲気が伝わり、楽しんでもらえたなら、幸いです。

2004/7/13・2024/10/26

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