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とディアの物語
〜の部屋〜
ディア
「準備はできてる? 」
「ええ、ディア、できてるわ」
ディア
「よかった
それじゃ、行きましょう」
〜寮の前〜
「楽しそうね、ディア」
ディア
「ふふ、だって、久しぶりでしょう?
二人でお買い物なんて」
ディア
「女王候補になってから
二人の休みがあうことが
あまりなかったから……
今日は、嬉しくて」
「ふふ、そうね、ディア
今日はゆっくり羽を伸ばして
楽しみましょ」
ディア
「ええ」
〜飛空都市の商店街〜
ディア
「ふふ、たくさん買っちゃったわね
こんなに荷物になるとは思わなかったわ」
「本当
まさか今日
初めて見る露店が来てて……」
「おまけにそこにお店になかった
さがしものがあるなんて……
本当、もう奇跡よね」
ディア
「ええ、これも女王陛下のご加護かしら?」
「ふふ、だとしたらありがたいわね」
ディア
「……ねえ、」
「何? ディア」
ディア
「実はわたし
に
お願いがあるのだけど……」
「いいわよ、ディアの頼みなら」
ディア
「本当に?」
「もちろんよ、何?」
ディア
「実は……
もうすぐ、誕生日でしょう?」
・あの方の?
・わたしの?
・ディアの?
「誕生日って……」
(あの方の?)
ディア
「……そう、今
が思い浮かべた
あの方の」
「え、そんな、わたしは……」
ディア
「ちゃんと準備してる? お祝いの」
「…………」
・してる
・してない
「……してるわ」
ディア
「……そう、ならいいの」
「……でも、なんでディアが
今、そんなこと?」
ディア
「だって、のことだから……」
ディア
「豪華な編み物や
手の込んだお菓子の作り方
それにラッピングなんかを……」
ディア
「『お願い教えて』なんて
前日や当日になって急に言われたら……
困るかなって」
「そ、そんな
わたしはそんなこと……」
ディア
「……しないって言いきれる?」
「……言いきれ……ないかも」
ディア
「ほらあ」
「……ごめん」
「だって、ディアの作るものって
本当にかわいくて、いいなって
いつも思ってるから……」
ディア
「……それはいいの
教えるのも手伝うのも
わたしは全然かまわないわ」
ディア
「わたしとの仲だもの
わたしの得意なことが
の役に立つなら
とても嬉しい」
ディア
「……でも、そういうのって
やってみてすぐにうまくいって……」
ディア
「が納得する
満足な出来になる……とは
限らないでしょ?」
ディア
「がんばっても失敗して
材料や包装紙なんかを
改めて用意しなくちゃって
こともあるから……」
ディア
「もし必要なら
二人で買い物に来てる
今日のうちに確認して……」
ディア
「多めに準備しておかなくちゃって……
そう思ったから、それだけなの」
「……ありがと、ディア」
ディア
「ううん、いいの
こちらこそごめんなさい」
ディア
「でも、なら大丈夫
あの方もきっと喜んでくださるわ」
「……ディアは、そう思う?」
ディア
「ええ、もしわたしだったら……
がくれたものなら
なんだって、すごく嬉しいもの」
「……ありがとう」
(わたしたちは女王候補で……
いつまで
その時間が続くか、わからない)
(……どちらかが女王になって
二人ともここに
とどまるかもしれないし……)
(……わたしとディアのどちらかが
あるいはそろって
故郷に帰されるかもしれない)
(あの方との関係が
いつどうなってしまうかなんて
……誰にもわからない)
(だけど……)
(だからこそ……
限りある時間を、大切にしたい
後悔のないようにしたい)
(……その時間は
あの方とのことだけじゃなくて……
ディアとの、時間も)
「……ねえ、ディア」
ディア
「なに、?」
「一度荷物を置きに戻って
それから、カフェに行かない?」
「わたし、前から一度
あのカフェに
ディアと一緒に、行きたかったの」
ディア
「ええ、喜んで!」
withディアエンディング 1/4
「限りある、大切な時間」
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「……してないわ」
ディア
「じゃ、お願い、
あの方の誕生日、お祝いして」
「え、そんな、どうしてディアが……?」
ディア
「……、わたしね?
……あの方のことが、好きだったの」
「……え?」
「そ、そうだったの?
でもディア、そんなこと一言も……」
ディア
「……それは、その
自分でも、よくわかってなかったのよ」
ディア
「一目惚れって言うのかしら?
……そんなの、初めてだったから」
「ディア……」
ディア
「……でも、わたしが自分の気持ちに
気づいたときには……
わかってしまったの」
ディア
「あの方は……
のことが好きだって
そして……も」
「…………」
ディア
「だからね
わたしを選んでもらうのは
あきらめたけど……」
ディア
「あの方には……喜んでほしい
少しでも笑顔に、幸せになってほしいって
そう思ったの」
ディア
「他の誰でもない
わたしの大好きな……と」
「……ディア」
ディア
「だから、お願いよ、
少しでも、二人には
幸せな時間を過ごしてほしいの」
ディア
「わたしたちは女王候補で
二人とも、この生活がいつどうなるか
わからないからこそ……」
ディア
「せめて、チャンスを逃してほしくないの
あの方の誕生日をお祝いする……
幸せな時間にする、チャンスを」
「ディア……」
ディア
「……
お願いできる?」
「……わかったわ」
ディア
「よかった」
「……ねえ、ディア」
ディア
「なに?」
「わたし、たしかにあの方のことが好きよ
だけど……」
「ディアのことも……大好きよ?」
ディア
「うん
……知ってる」
ディア
「それじゃ、
一度荷物を置きに戻って……」
ディア
「それから、一緒にあの方へのプレゼント
探しに行かない?」
ディア
「……今日はわたし
すごくいいものが
見つかりそうな気がするの」
「そうね、行きましょ、ディア」
withディアエンディング 2/4
「大好きなあなたへ」
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「誕生日って……わたしの?」
ディア
「ええ」
「確かに、もうすぐだけど……
でも、それでディアがわたしに頼みって……
どういうこと?」
ディア
「……わたしね、本当は……
三日三晩かけて
の誕生日を
お祝いしたかったの」
「……え?」
ディア
「でも、どうしても
の誕生日には……
スケジュールがとれそうになくて」
「……そうなのね
でも、かまわないわ
わたしはディアの気持ちだけで
ありがたいから」
(それに三日三晩は……
いくらなんでも長すぎるもの)
ディア
「だからね、前だおしになってしまって
申し訳ないのだけど……」
ディア
「今からを
お祝いさせてほしいの」
「え?
……三日三晩?」
ディア
「ええ! 三日三晩!」
「……ディア、さすがにそれは……
ちょっと長いし、急な話すぎて……」
ディア
「それでね、もう予約してあるのよ
二人分の服屋さんと、写真屋さんと
カフェとレストランを」
「え、待って?
……決まってるの?」
ディア
「ええ
だから、そろそろ行かないと
間に合わなくて」
「……ディア?」
ディア
「うふふ
近くに馬車と宅配の方が来てるから
この荷物は預けて、届けてもらって……」
ディア
「馬車で移動して
二人で写真用の衣装を選んで
記念の写真を撮って……」
ディア
「それから、着がえて
カフェでランチにしましょう?」
ディア
「わたし、が好きそうな
メニューを予約してあるの
気にいってくれると嬉しいわ」
「ね、ねえ、ディア?
その気持ちは、本当わたし
すごく嬉しいんだけど……」
ディア
「さ、行きましょう
ステキな3日間にしましょうね
!」
「ちょ、ちょっと!?
ねえ、ディアー!?」
withディアエンディング 3/4
「えっ……私の親友の愛、重すぎ……?」
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「誕生日って……ディアの?」
(でも、ディアの誕生日に
わたしに頼みごとって……)
「……ディア
何か特別、欲しいものでもあるの?」
ディア
「それが……その、逆で」
「え? ……逆?」
ディア
「……先日ね、たくさんの荷物が届いたから
何かしらと思ったら……」
ディア
「大量の……プレゼントだったの」
「え? ……待って、どういうこと?」
ディア
「それが、家族や親戚、友達からの
誕生日プレゼント……
だけならよかったんだけど……」
ディア
「スモルニィ学園の生徒たちだったり
わたしの家とお付き合いのある人達とか
……あと、あなた宛や
守護聖様宛のものもあって」
「……それってつまり、
ディアの誕生日にかこつけて……
女王陛下や補佐官様
守護聖様や聖地への献上品が
ディア宛に届いちゃったって……
そういうこと?」
ディア
「ええ、そうみたいで……」
ディア
「開封や整理
それに消費期限のあるものの消費でしょ?
それに、お返事やお礼状とか……
とても、わたし一人じゃ
手がたりそうになくて……」
「……わかったわ、ディア」
ディア
「……」
「実際に一緒にやってみて
わたしたちで解決できるなら
解決するし……」
「無理そうな量なら
女王陛下や寮の方々に話を通して……
手を貸してもらうことも考えましょ」
ディア
「……でもそれって……いいのかしら?」
「いいはずよ
そもそもわたしたちは女王候補で
試験のために
ここに滞在してるんだもの」
「自力で解決しようとして
試験に手が回らなくなったら
それは本末転倒だわ」
「それに、ディアへの
個人的な誕生日プレゼントや
わたし宛のものだけならともかく……」
「陛下や守護聖様への
献上品まで含まれているなら……」
「なおさらわたしたちが勝手に
決めない方がいいと思うの」
「仮に二人で
この件を処理できたにしても……」
「陛下たちへの献上品と思われるものは
リストにして
報告だけでもするべきじゃないかしら」
ディア
「そうね、確かに……そうかも」
「決まりね、それじゃ
まずはこの後、戻って二人で仕分けして……
それから考えましょ?」
ディア
「そうね
ありがとう、
助かったわ」
「……それはそうと、ねえ、ディア」
ディア
「なに? 」
「……わたしも
実はディアへの誕生日プレゼント
何がいいか
いろいろと考えてたんだけど……」
「……先に、ディアがいただいたプレゼントを
確認してからの方が……いいかしら?」
ディア
「…………そう、ね」
「やっぱり」
(唯一無二とまではいかなくても……
10も20も同じプレゼントがあるのに
また同じものをもらっても……困るわよね)
ディア
「で、でも、?
わたし
からのプレゼントなら
なんだって嬉しいわよ?」
ディア
「……仮に、同じものが
他に10個も20個もあったとしても……」
ディア
「からの
プレゼントが……きっと、一番」
「うん、ありがと、ディア
……考えておくわ」
withディアエンディング 4/4
「あなたに贈る愛の証」
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とロザリアの物語
〜の部屋〜
ロザリア
「
準備はできてて?」
「ええ、ロザリア
もう行けるわ」
ロザリア
「そう、それじゃ、出発しましょ」
〜寮の前〜
ロザリア
「……
何をそんなにニヤニヤしてるの?」
「だって、ロザリアが
お買い物に
つきあってくれるのが嬉しくて」
「思い切って誘ってよかったーって」
ロザリア
「……何も、そんなに
特別なことじゃないでしょ」
「えーそんなあ」
ロザリア
「だって、二人の予定が合えば
いつだって行けることじゃない」
「そう? ……ロザリア、私のお誘い
いつでも断らないで
つきあってくれる?」
ロザリア
「よほど体調が悪かったり
変えられない予定がなければね
……当たり前のこと聞かないで」
「……えへへーロザリアー」
ロザリア
「ちょっと、外でなつかないでちょうだい」
〜飛空都市の商店街〜
「あ、見て、ロザリア
これ、かわいくない?」
ロザリア
「……あら、本当、悪くないわね」
「やっぱり? ロザリアもそう思う?」
ロザリア
「ええ、あなたに似合いそうだし……」
ロザリア
「それに、このぐらいの大きさなら
私の持ち物に合わせても
ちょうどいいと思うわ」
「そっか、そうよね
うーん、どうしよう……」
〜屋外のカフェテラス〜
ロザリア
「……よかったの?
」
「え? 何が?」
ロザリア
「ずいぶん悩んで見てたじゃない
あのお店で」
「うん、そうなんだけど……」
ロザリア
「……迷うぐらいなら
ちょっと無理してでも
買った方がいいと思うわよ」
ロザリア
「こういうのは
一期一会なんだから」
「そうよねー
すっごくかわいくて
今も悩んでるんだけど……
でも……」
ロザリア
「……何かしら?」
「近いでしょ? 誕生日」
ロザリア
「ああ……」
・あの方の
・ロザリアの
・私の
「うん、もうすぐあの方の誕生日でしょ?
……だから」
ロザリア
「ああ、そうね、そういうことなら……
たしかに
そっちを優先した方がいいわね」
ロザリア
「あの方好みのプレゼントが
今から探してあるかどうか……」
ロザリア
「そしてあったとして
どれぐらいの値段になるのか……
わからないものね」
「そうなの
だから、まずはとにかく
あの方へのプレゼントを選んで……」
「自分のほしいものは
それからにしようって
思ってるんだけど……」
「やっぱり何がいいのか、迷っちゃって」
ロザリア
「そうねえ……
それなら、まずは相手の好きなものから
3つぐらい
プレゼントの候補を決めて……」
ロザリア
「予算とか細かいことで悩むのは
それからにすればいいんじゃないかしら」
ロザリア
「……あんまり
あれもいい、これもいいなんて考えてると
キリがないわよ?」
ロザリア
「その途中でこれ! って
ものが見つかったなら
それにすればいいんだし」
「たしかに、そうかも
……ねえ、ロザリア」
ロザリア
「何?」
「もし、これを買うとしたら
まずどのお店に行けばいいと思う?」
ロザリア
「そうねえ……」
〜飛空都市の商店街〜
「ふふ、いいものが見つかってよかったー」
ロザリア
「よかったわね」
「うん、ありがと、ロザリアのおかげよ
……これならきっと
あの方も喜んでくれると思うわ」
ロザリア
「どういたしまして
……この私が協力してあげたんだから
ちゃんと相手に渡しなさいよ?」
「うん、がんばる」
ロザリア
「……当日までになくしたり壊したり
途中で落としたりしないでちょうだいね」
「し、しないわ
……たぶん」
ロザリア
「……だといいけど」
「もう、不吉なこと言わないで」
ロザリア
「……ふふ、きっと大丈夫よ
この私が協力して
一緒に選んだプレゼントですもの」
ロザリア
「……うまくいかない理由がないわ
そうでしょ? 」
「……そうね、きっと
今日はありがと、ロザリア」
ロザリア
「いいわよ、そんなの
うまくいったら
お礼さえしてくれれば」
「……え?」
ロザリア
「そうね、あなたからの
深い感謝の気持ちがこもった……
100本の青いバラでよくってよ?」
「……ねえ、ロザリア」
ロザリア
「何かしら?」
「それは結局……私を応援してくれてるのか
してくれてないのか、どっち?」
ロザリア
「……さて、どっちかしらね?」
withロザリアエンディング 1/3
「大好きなあなたに愛を込めて」
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「うん、もうすぐ
ロザリアの誕生日でしょ?」
ロザリア
「……私の?」
「……うん、だからできるなら
ロザリアのほしいものをあげたいし……」
「それに、せっかくなら
おそろいにしたいなって
……でも、一つならともかく
二つは無理が……」
ロザリア
「……あのね、」
ロザリア
「その気持ちはとてもありがたいけど……
そんな無理をしてまで
おそろいにこだわられても、私が困るわ」
ロザリア
「それに、あれがステキだと思ったのは
事実だけど……
私、あれよりもっといいものを
たくさん持ってるってのも……事実だし?」
「うっ……」
ロザリア
「……だから、今回は
また別のものにしてくれるかしら?」
ロザリア
「このさいだから
はっきり言うけど
私、あなたからいただいたものなら……」
ロザリア
「ただ一回おっただけの
何の形もなしてない折り紙でさえ
心から喜ぶ自信があってよ?」
「……ロザリア……
私もその気持ちは嬉しいけど……」
「それはそれで、考える意味というか……
私の悩んだ時間が
無駄になった気がするわよ?」
ロザリア
「そうよ、だから悩むだけ無駄ってこと」
ロザリア
「予算にしても時間にしても
あなたに無理がない範囲で
気持ちを込めた
プレゼントにしてちょうだい」
ロザリア
「そういうあなたに無理がなくて
よっぽど
私が嫌いなものでさえなければ……」
ロザリア
「私はなんだってかまわないわよ
」
「……ロザリア」
ロザリア
「……ふふ、よろしくね
」
ロザリア
「あなたからのプレゼント……
私、とても楽しみにしてるから」
withロザリアエンディング 2/3
「大切なのは気持ち」
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「うん、もうすぐ私の誕生日でしょ?
だから、予算が足りなくて」
ロザリア
「?
どういうことかしら?」
「え、何が?」
ロザリア
「……どうしてあなたの誕生日が近いと
あなたの予算が足りなくなるのか……
私、よくわからないのだけど」
「だって私、家族や友達とは
今、はなれてて……
お祝いしてくれる人、いないから」
「だから、自分へのプレゼント
何か買おうって思ってて……
そうしたら
その予算も考えないとでしょ?」
「たぶん、当日までには家族も
何かしらお祝いを送ってくれるとは
思うけど……
ど、どうしたの、ロザリア?」
ロザリア
「…………」
〜飛空都市の商店街〜
「ちょ、ちょっと何? ロザリア
急に……」
ロザリア
「……ねえ、
こう言えばわかるかしら?」
ロザリア
「もしあなたに、信頼してる友達がいて……」
ロザリア
「その友達の誕生日を祝うために
ひそかに準備していたら……」
「いたら……?」
ロザリア
「『自分なんか祝ってくれる人もいないから
自分でプレゼントを用意する』なんて
その相手が言い出したら
あなた……どう思って?」
「…………え、まさか……ロザリア?」
ロザリア
「!
これはこの私に対する
挑戦と受け取ったわ」
ロザリア
「二度と『お祝いしてくれる人もいない』
なんて言葉
思いつきもしないぐらい……」
ロザリア
「今日は私の全力をあげて
あなたのことを祝ってあげる!」
「ちょ、ちょっと、ロザリア?」
ロザリア
「覚悟しなさい、!
今日は一生忘れられないぐらい
すごい日にしてさしあげるんだから!」
withロザリアエンディング 3/3
「不本意な挑戦」
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とレイチェルの物語
〜の部屋〜
レイチェル
「どう? 準備はできた?
」
「ええ、レイチェル」
レイチェル
「オッケー、じゃ、もう出よっか」
〜寮の前〜
「今日はご機嫌ね、レイチェル」
レイチェル
「そう?
……まあでも
確かに楽しみにはしてたかも」
レイチェル
「一日ゆっくり買い物するの久しぶりだし
今日は買いたいもの
いろいろあるからねー」
「そうね、わかるわ」
レイチェル
「そーいう、はどうなの?
今日は何を買うつもり?」
「私は……」
・プレゼントを
・いろいろほしいものを
「プレゼントを」
レイチェル
「プレゼント?」
「うん、誕生日が、もうすぐだから」
レイチェル
「あー、そっかそっかー
そうだね、もうすぐだね、誕生日
何にするつもり?」
「それがね
いろいろ候補があって、迷ってるの」
レイチェル
「そっか
じゃ、それも途中探しながら行こっか」
「うん、そうね」
〜聖地の商店街〜
レイチェル
「うーん、いろいろまわって
ほしいものは買ったけど……
なかなか見つからないね、プレゼント」
「そうね、いいかも?
って思うものもあったけど……」
レイチェル
「うん、なんか
決め手に欠けちゃうんだよね」
「そうなのよね」
レイチェル
「……じゃさ、こういうのはどう?」
「何?」
レイチェル
「結局、迷うってことは
選択肢がたくさんあるから迷う
つまりは、失敗して
嫌われたくないなーってことであって」
レイチェル
「とりあえず
大失敗や失敗の選択肢さえ取り除いて
それさえしないように
気をつけていけば……」
レイチェル
「あとは、もう成功しか
残らないんじゃない?」
「……そうね、そうかも」
レイチェル
「じゃ、まず、一つ目
相手は、誕生日が嫌いで
祝われたくない……
なんてことある?」
「それは、ない……と思うわ」
レイチェル
「じゃ、次」
レイチェル
「相手とケンカしてたり
相手がアナタに怒ってるのに
謝ってない、解決してない
それどころじゃないとか……
そんなことは?」
「……それは、ないわ」
レイチェル
「じゃ、前提は問題なし、と
次に……」
〜屋外のカフェテラス〜
「ありがとう、レイチェル
助かったわ」
レイチェル
「ホント? よかった」
「うん、おかげで気持ちが整理できて……
プレゼント
これがいいかなって思えた」
レイチェル
「そっか、喜んでくれるといいね」
「ええ」
レイチェル
「……ま、このワタシが協力して
もすごく考えたのに
喜ばなかったら
それはあまりにも
見る目のない相手だと思うから……」
レイチェル
「大丈夫でしょ」
「ふふ、そうね」
レイチェル
「でももし
万が一ダメな反応だったら言ってね」
レイチェル
「天才少女と呼ばれたこのワタシが……」
レイチェル
「この頭脳にかけて相手を洗脳……じゃない
説得してあげるから」
「……レイチェル……
せっかくの頭脳を
そんなことに使わない方がいいと思うわ」
レイチェル
「えーそんなことじゃない
大事なことだよ?
だってワタシの大切な
のことなんだから」
「ふふ、それでも洗脳はしなくていいけど……
でもありがとう、レイチェル」
「私も、レイチェルのこと……
大切な友達だって思ってる」
レイチェル
「……もう、そーいうこと言うなら……
やっぱり邪魔しちゃおうかな
二人のこと」
「え、どうしたの、急に」
レイチェル
「なんでもなーい、ナイショ」
「えー?
ちょっと、待って、レイチェル?」
withレイチェルエンディング 1/4
「大切なヒト」
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「私も、いろいろあるかな
買いたいものと、それに見て
いいものがあったらほしいかなって」
レイチェル
「そっか、よし、じゃ、今日ははりきって……
あー!」
「?
レイチェル?」
〜聖地の商店街〜
レイチェル
「ちょっと見て、
これ、すっごいかわいくない?」
「……あ、本当、かわいい」
レイチェル
「ね、ね
ちょっとこのお店によっていい?」
「うん、もちろん」
レイチェル
「ん、ありがと、」
レイチェル
「すみませーん
これ、色とサイズ見たいんですけど……」
店員
「はい、どちらですか?」
レイチェル
「これで……」
店員
「あ、はい
そちらでしたら……」
店員
「今から他の色とサイズのサンプルを
持ってきますので……
こちら、奥でお待ちください」
レイチェル
「はーい
ワタシ見てくるから
ちょっとこのあたりで待ってて」
「ええ、わかったわ」
レイチェル
「お待たせー」
「ううん、そんなに待ってないけど……
どうだったの?」
レイチェル
「んー迷ったけど、今回はやめちゃった」
「そうなんだ」
レイチェル
「そこで見た色が、やっぱり一番好きで
迷ったんだけどねー」
「そっか」
「……ねえレイチェル、私もちょっとだけ
店員さんに聞きたいことがあるから
少し、待っててもらっていい?」
レイチェル
「あ、うん、いいよ、待ってる」
「……お待たせ、レイチェル
行きましょ」
レイチェル
「うん、じゃ、次に行こっか」
〜屋外のカフェテラス〜
「……ふう、いろいろまわったわね」
レイチェル
「うん、だいたい
目当てのものは買えたかな」
「ねえ、レイチェル
最初のお店はもういいの?」
レイチェル
「え? なんで?」
「だって
だいぶ気に入ってたみたいだから」
レイチェル
「うーん
確かにすごく気に入ったんだけど……
ちょっとね」
「ちょっと?」
レイチェル
「……ホラ、近いでしょ? 誕生日」
(誕生日……)
・あの方の?
・私の?
・レイチェルの?
「誕生日って……」
(レイチェルが好きな……)
「あの方の?」
レイチェル
「うん、だからさ、まずそっちを……
プレゼント
何にするか決めてからかなって」
「そっか
何にするか、迷ってるの?」
レイチェル
「そうなんだよねー
ワタシからのプレゼントで
喜ばないわけないって
わかってるんだけどさ」
レイチェル
「でもやっぱり
できれば一番
喜んでほしいじゃない?」
レイチェル
「言うなれば、ワタシからじゃなかったり
差出人が誰かわからなくても
嬉しい! って思っちゃうぐらい?」
「……そうね、わかるわ」
レイチェル
「……そうだ
の意見も
聞かせてくれる?」
「私の?」
レイチェル
「うん、プレゼントの候補は
しぼってあるんだけど……
もしなら
どれがほしい?」
「私のほしいものでいいの?」
レイチェル
「うん、参考にするだけだから
気楽に考えて、選んでくれる?
ほら、これなんだけど……」
「そうね……」
〜聖地の商店街〜
レイチェル
「ありがとー、
おかげでいいもの買えたよー」
「どういたしまして
たまたまだけど
レイチェルの役に立ててよかったわ」
レイチェル
「本当、が
あの店にあった……って
覚えててくれて助かったよ」
レイチェル
「これならきっと、喜んでくれると思うんだ
ホントありがと、
今度、お礼させてね」
「いいわよ、じゅうぶん感謝されたし
それに、お礼なら
もうもらったようなものだから」
レイチェル
「? 何を?」
「ナイショ」
レイチェル
「えーなに教えてよぉー気になるじゃない」
「ダーメ」
レイチェル
「えー」
「ね、レイチェル
お腹すいたし、何か食べていかない?
私、さっきおいしそうなお店見つけたの」
レイチェル
「本当? じゃそこで食べよっか」
「うん、行きましょ?」
withレイチェルエンディング 2/4
「なんでもないけど大切な、友達との時間」
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「誕生日って……もしかして私の?」
レイチェル
「そ、もうすぐでしょ?
だからホラ
いろいろいるじゃない、費用とか」
「……レイチェル、気持ちは嬉しいけど……」
「私はレイチェルがお祝いさえしてくれれば
その気持ちだけでじゅうぶんよ?」
レイチェル
「えー、だって、ワタシが
を
お祝いしたいんだよ?」
レイチェル
「つまりこれは
このワタシのプライドの問題になるわけ
半端なことはできないじゃん」
「そんな
そこにプライドをかけられても……」
レイチェル
「いいから
だからさ、当日を楽しみにしてて
」
「……わかったわ
でも、無理はしないでね?」
「そのためにレイチェルに
無理とか我慢とかさせたんだって
思っちゃったら……」
「私、せっかくのお祝いなのに
心から喜べないでしょ?」
レイチェル
「……わかった
ちゃんと無理とかのない範囲にするから」
(よかった)
レイチェル
「えーと、じゃ……女王候補の権限で
聖殿の貸し切りと
陛下にロザリア様
守護聖様全員の
強制招待はなしにして……」
「…………」
レイチェル
「強制はと
特別に仲のいい人3人までにして……
特注の大型花火は
別のプランに変更を……」
「……レイチェル」
レイチェル
「ん? なに?」
「……私、できれば当日は
私の部屋か
レイチェルの部屋がいいんだけど……
そうしてくれる?」
レイチェル
「え? そうなの?」
「うん、ほら、次の日もあるし……
今年は私は、その方が……いいかなって」
レイチェル
「んーが
そう言うならそうするけど」
「うん、お願い」
レイチェル
「わかった
えーと、そうすると……」
(……よかった)
(レイチェルの気持ちは嬉しいけど……
あまりにも大規模すぎるお祝いは……
ちょっと……)
レイチェル
「ワタシ、はりきるから
楽しみにしててよね、!」
「……うん」
レイチェル
「もうね
あーワタシと友達になってよかったーって
思わせてあげるからね!」
「レイチェル」
レイチェル
「なに?」
「それは……もう、思ってるけど?」
レイチェル
「……もう、そういうの先に言わないでよぉ
当日までとっといて」
「……わかった、楽しみにしてる」
レイチェル
「うん、まかせて、!
大船に……
豪華客船に乗ったつもりでいいからね!」
(……私は、小舟でいいんだけど……
大丈夫かしら?)
withレイチェルエンディング 3/4
「ワタシからアナタへ愛を込めて」
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「誕生日って……レイチェルの?」
レイチェル
「そ、自分のプレゼント買わなきゃだからさ
予算考えてて」
「…………」
レイチェル
「ん? どしたの? 」
「ううん、なんか意外かなって」
レイチェル
「何が?」
「レイチェルだったら……自分で買わなくても
たくさん誕生日プレゼントもらって
困りそうな……
なんかそんなイメージがあったから」
レイチェル
「あー、まあね
実際そうだったんだけど……
でも、前にそれで
本当、困ったことになったんだよね」
「そうなの?」
レイチェル
「うん、誕生日に……家にプレゼント
小さいものから大きなものまで
ワタシも家族も
驚くぐらい届いちゃってさ」
「ああ……」
レイチェル
「それも
『これあげるからデートして』みたいな
そーゆーのなら
こっちも良くも悪くも
返事しやすいんだけど……」
レイチェル
「中には本当に、心から純粋な善意で
ワタシがほしいって言ってたものをくれる
おじいちゃん
おばあちゃんとかがいてねー」
レイチェル
「確かにワタシ、ほしいって言ったけど……
大型の天体望遠鏡ってさ……
家に5つもあっても、困るでしょ?」
「それは……そうね……」
レイチェル
「返すわけにもいかないし
学校とか王立研究院とか含めて
寄付したりとかで
どーにかしたんだけど……」
レイチェル
「……だからね
そのときにワタシ、決めたの
本当にほしいものは、自分で買うか……」
レイチェル
「家族とかそういう
もらっても、もらわなくても
好きって気持ちが変わらないぐらい
大切な人にしか教えない
言わないでおこうって」
「……そっか」
レイチェル
「……ちなみに、ワタシ
さっき言ってたあれ
今もすごくほしかったりするんだけど?」
「…………」
レイチェル
「……なんて……ん?
?」
レイチェル
「え、ウソ、なんで?
これ、本当に……あのお店の?」
「……レイチェルが、そう言うと思って」
レイチェル
「え? え? ホントに?
、アナタ
ワタシの心読んでたの?」
「うふふ、そうじゃないけど
ただ
もうすぐレイチェルの誕生日だから……
ほしいものなら、よかったら……って」
「それでもし
いらなかったら
私が使えばいいかなって思って」
「だから、あのお店で
店員さんにサイズとか聞いて
買ってきちゃったの」
レイチェル
「……ホントアナタって……」
レイチェル
「ぼーっとした顔してると思ったら……
こういう
すごいことしてくるんだから……!」
「ちょっと早いけど、誕生日おめでとう
レイチェル」
「これからも、よろしくね?」
レイチェル
「あ、当たり前でしょ?
が
もういいって言っても……」
レイチェル
「ワタシはに
よろしくするんだからね!
逃がさないから!」
「うん、喜んで」
withレイチェルエンディング 4/4
「サプライズ・プレゼント」
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