ゲーム・アンジェリーク……のドラマCDこと、アンジェリーク外伝3「禁域(サンクチュアリ)の鏡」。
アンジェリークのシリアス風味なCDドラマシリーズ「アンジェリーク外伝」の第三弾で、ゲーム「アンジェリークRPG天空の鎮魂歌」のストーリーをもとにした、公式ドラマCDです。全4巻でそれぞれ1999〜2000年発売。
私、この「禁域の鏡」、たしか2000年ではなかったものの、もともと聞いたことはあり。おもしろかったなーという記憶はあったのですが。最近改めてまとめて聞いて、やはりおもしろかったので。せっかくだし勢いのあるうち感想を書いておこうと思ったものが、今回のこのページになります。
約25年前に発売とはいえ、以下内容についての詳細なネタバレ語りになりますので、苦手な方はここでお別れしてください。
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先ほども言いましたが、「禁域の鏡」。もともと……少なくとも10年か15年以上前に聞いたことはあり。そのときもよかった、おもしろかった、とは思ったのですが。10年以上もたっていると、熱意もさすがに当時ほどではなく。……それにおもしろい!と期待して聞いたら、それほどでもないかも?などという気持ちもありつつ、聞いたのですが。
おもしろかったです。……全4巻、それぞれ一時間近くある話なので、1つ2つ聞いて、続きはまた後日……などと思っていたにもかかわらず、結局続けて全部聞いてしまったぐらいには。
当時ももとになるゲーム、アンジェリーク天空の鎮魂歌(※以降天レク)がリメイクされるなら、この話、フルボイスで組み込んでもいいのでは……?などと思っていましたが。改めて聞いた今回も、そうしてくれないかな、などと同じ思いを抱くぐらい。そうでなくても天レクと一緒に配信とかしてくれればいいのにー、と無責任に思ったぐらいは、よかったです。
……ただ、あえて言うなら、私はアンジェリークファンであり、天レクもプレイ済み、天レク本編も内容自体は、きっかけがあれば今でもそれなりに思い出せてしまうので。そもそもアンジェリークや天レクを知らない人に、どうなのかはわからないということ。
そしてアンジェリークのファン……だとしても、アンジェリークが全体に好きだったり、複数好きなキャラがいる人……ではなく、1キャラのみが好き!なタイプの人だった場合。天レク時点で攻略キャラことメインキャラだけでも、16人いるので。キャラによっては活躍とかセリフが、どうしても少なく。……私も今回聞いた後、思い返して「あれ?○○○○って出番あったっけ?」と一瞬考えて「あ、そういや活躍したシーンはあったな、一か所ぐらいだったけど……」などと思う程度には、印象が薄くなってしまった人もいたので。1キャラのみが好き!大事なのはそのキャラのセリフが多いかどうかだけで、ストーリーとかどうでもいい!……な人だと、その1キャラによっては、満足度が薄いかも……とは思いました。
では「禁域の鏡」、誰が活躍してたか、目立ってて印象に残ったか、と言いますと。
ジュリアス、クラヴィス、オリヴィエ、ルヴァ。アリオス(レヴィアス)そして偽守護聖ことレヴィアス私設騎士団に、エルンストの友達、ロキシー。それとランディとメルとエルンストとチャーリー……だったかな、な感じです。久しぶりにまとめて聞いた私の場合。
繰り返しになりますが、「禁域の鏡」は天レクがベース、天レクのストーリーの間、ということもあり。目玉というか聞きどころは、守護聖と同じ顔と声をしていて、守護聖キャストの声優陣が一人二役で演じる、レヴィアス私設騎士団の面々、9名。そして自分と同じ顔をした私設騎士団と、対面した守護聖たちの反応……が、やっぱりメインかな、と思うので。
1人につき1活躍やメインシーンはあったと思うものの。どうしても私設騎士団のシーン関連や、後半ことvol.3〜4に活躍した人たちが印象に残ってます。……あとロキシーは攻略キャラではないこともあって、個人的に「こんなに出番と活躍あったか」……とちょっと意外に思ったぐらい、活躍してました。ロキシーはCV松本保典さんなので、中の人ファンならアンジェ知らなくてもありかもしれない、と思うぐらい全般に。あとロキシー、メインキャラの中ではたぶん最年長なのに、声若かったのがわりと印象的でした。
以下はそれぞれの巻ごとのネタバレあらすじ、および感想、そしてそれぞれの巻で目立ってた気がするキャラたち。……タイトルコールもタイトルも、聞いたものを自己判断でそのまま書いてるので、違ってたらすみません。
あとわかりやすいように「キーファー(偽ジュリアス)」などと書いてますが、私がわかりやすいから、というだけで他意はありません。それでも侮辱だ!許せない!などと思ってしまうようなレヴィアス私設騎士団の熱いファンの方は、申し訳ありませんがお帰りください。
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vol.1「迷宮のはじめ」
・あらすじ
「天レクのストーリーの途中、敵である皇帝・レヴィアスの部下たちから捕らわれの守護聖たちを助け出し、仲間が全員そろい。そしてアンジェリークが扱う武器、蒼のアリシアが壊れたときのこと。……アンジェリークは意識を失ってしまい、しばらく静養が必要と判断される。
アンジェリークの仲間たちは、新宇宙の女王であるアンジェリークと蒼のアリシアの加護で、戦闘力を大幅に高めていたために。アンジェリークと蒼のアリシアがいなければ力は半減、じゅうぶんに戦うことができず。アンジェリークの身を心配しながらも、話し合いの末、アンジェリークが休養している間、再び戦うときのため、準備をすることに。その一環として情報収集をすることになった。
しかし、守護聖たちと同じ姿と声をしたレヴィアスの部下たちこと、レヴィアス私設騎士団が、町で騒ぎをおこし。さらにその部下たちの話から、囚われの女王陛下を救出するチャンス……があるかもしれない、とわかったため。……安全な場所にいるアンジェリーク以外の全員で、レヴィアス私設騎士団を追うことにした仲間たち……だったが。その先の『さまよえる鏡の惑星』で、魔物に襲われる。
倒され、人の姿と正気を取り戻した魔物は、自分はもともとこの星に住む村人で、レヴィアス私設騎士団に魔物に変えられていたことを伝え、せめてもの礼にと『鋼鉄のナイフ』を緑の守護聖、マルセルに渡した。そしてさらにレヴィアス私設騎士団を追った、アンジェリークの仲間たち一行は、不思議な森の、鏡の屋敷に遭遇した……。」
・こんな人におすすめ!……かも?なポイント
・アンジェリーク箱推し、オールキャラが好き。
・アンジェリークの仲間たちが楽しそうにしてるのが好き。
・目立ってるキャラのファン
・こんな人にはこの巻はおすすめしないかな、期待外れかも、ポイント
・ティムカ単体推しで、たくさんしゃべっててほしい人。(セリフ少ない)
・レヴィアス私設騎士団は実はいい人たちで、普段はとても仲良しなんだ!な夢を見てる人(全体に悪いし、一部を除いて仲良くない)
・ショナorジョバンニ単体推しで、たくさんしゃべっててほしい人。(ショナのセリフ少なく、ジョバンニは目覚めてないからセリフない)
・個人的に目立ってた、見せ場があった、比較的セリフが多かった……気がするキャラ
・ランディ、マルセル、ゼフェル、オリヴィエ、ルヴァ
・エルンスト、チャーリー、アリオス、ロキシー
・カイン(偽クラヴィス)、ゲルハルト(偽オスカー)、ウォルター(偽ランディ)
・以下個人的感想。
volごとに全4章。1章目にあるタイトルコールはクラヴィス(たぶん)。
全4巻なので起承転結で言えば起。ただ続きもののせいか、気になるところで終わります。オールキャラで全員しゃべってますが、ティムカがちょっと少ないというか印象弱め。守護聖の年少組ことランディ・ゼフェル・マルセル、それとルヴァとエルンスト、オリヴィエとチャーリーなんかが個人的には目立ってたイメージ。
2章と4章で偽守護聖ことレヴィアス私設騎士団側のパートがあり。2章は私設騎士団のジョバンニ(偽マルセル)除くオールキャラ&関係性や状況説明に近く。4章はカイン(偽クラヴィス)・ゲルハルト(偽オスカー)・ウォルター(偽ランディ)が出てます。個人的には今回ことvol.1はゲルハルト・ウォルターが目立ってた印象。
細かい話の流れはアンジェリークが意識不明に、心配しつつも、アンジェリーク側の仲間たちが話し合って、アンジェリークが目覚めた後の準備をすることに→日中は買い出しグループと情報収集グループにわかれつつ、夜は気晴らしもかねてそれぞれ話したり遊んだり……な形でした。そして買い出し時にとんでもない設定をつけられたヴィクトールに笑ってました。気の毒だけどおもしろかった。
あと夜は楽しそうに過ごしてるなー、守護聖に協力者たち、と思ったり、それから普段?のアリオス、オリヴィエにつられただけかもしれないけど、だいぶ気さくっぽいなーと思ったり、あとレヴィアス私設騎士団はそういうんじゃないのはわかってるけど仲良くしろ……などと勝手に思ってました。
4章後半は、アンジェリーク側の戦闘シーンで、ああ、天レクにそんな設定あったな……と天レク本編設定を交えつつ、続く!な形で終了。アンジェリークの仲間たち、アンジェリークがいない間も、結構仲良く、楽しそうに過ごしてるなー、天レク本編のときもそうだったのかな、だといいなーなどと、聞いてて楽しかったです。ただ全体のバランスとか、キャラの性格的なものもあるんでしょうけど、vol.1はティムカが本当に印象弱かったです。あとエルンストがモテていた。
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vol.2「閉ざされた夜」
・あらすじ
「囚われの女王陛下を助けるチャンスかもしれないと、敵であるレヴィアス私設騎士団の『カイン(偽クラヴィス)』『ゲルハルト(偽オスカー)』『ウォルター(偽ランディ)』を追い、『さまよえる鏡の惑星』へやってきた、アンジェリークの仲間たち一行。
3人の足取りをたどったところ、風で不思議な音を奏でる、森の中の鏡の館へとたどりつき。……囚われた女王陛下や敵たちがいるかもしれないと、腕の立つ数名で館の中を探索したが、中は無人。最初は警戒していたが、無事探索班が戻り、無人と安全を確認したこと、そして夜も遅いことから、一行はその館で泊ることにした。
建物は、円筒型、塔のような構造をしていて。中は空洞のような大きなふきぬけ、その先に不思議なもようの、空の見えるステンドグラス。そしてたくさんの鏡。さらにドーナツのように東西南北に部屋が配置され、その部屋をかこむように、そっくりな、ひとまわり大きな部屋があった。一行は全16名だったことから、4人ずつの部屋割りが決められて。ふきぬけでの食事後、仲間の中でも年若い、ランディ・マルセル・ゼフェル・ティムカ・メルがそろって館の探検を楽しんでいたところ、3階の鏡のむこうに、謎の人影があらわれる。
若者たちの悲鳴を聞いて駆けつけ、怯えた彼らを適当にあしらい、2階のそれぞれの部屋に戻したアリオスは、そこでレヴィアスとして、館の中で隠れていた、私設騎士団のカインと話す。
本来カインは、ゲルハルトとウォルターと3人で、町で騒ぎを起こし、アンジェリークの仲間たち一行をこの惑星におびきよせたうえで姿を消し、一行の足止め・時間稼ぎ……をするはずだったが。……たまたま3人が訪れたこの森の鏡の館で、共にいたゲルハルトとウォルターを見失い。探しても見つからず、出口も消え館からも出られず、使えるはずの魔法も使えなくなったことから、身動きがとれなかった、この館には意思があるかもしれない、そうカインはレヴィアスに告げる。
それを聞き、自分一人で脱出、救助隊として私設騎士団を呼ぶ、私設騎士団が来るまで、カインにアンジェリーク一行に見つからないよう……命じたレヴィアス(アリオス)だったが。時すでに遅く、エルンストとロキシーの通信は遮断され、館の中の窓や扉は消えはじめ、アンジェリークの仲間たちにも行方不明者が出て、大騒ぎになってしまった。
生来のカンで館に入る前から危機感を持っていたクラヴィスの機転で、窓の一部が消えるのを防いだため。仲間たちの半分ほど、クラヴィス・ランディ・オリヴィエ・ルヴァ・ヴィクトール・セイラン・ティムカ・メルが、窓から館の外に脱出したが、オスカー・ゼフェル・マルセルが、脱出前に館の中で行方不明になってしまっていて。ジュリアス・リュミエール・エルンスト・チャーリー・アリオスは、行方不明者の救出を目的に、館の中に残ることになった。
しばらく後、館の中に残ったアリオスが、何の気もなく鏡に手をあてると、急に鏡がひびわれ。ひびの中から、オスカーとランディがあらわれたことから、ジュリアスたちは2人を救出する。しかしそれは、オスカーとランディではなく、行方不明になっていた、レヴィアス私設騎士団のゲルハルトとウォルターだった。
そこにカインがあらわれ、ジュリアスたちに説明と話をし。館からの脱出と仲間の救出のため、アンジェリークの仲間たちは、一時的に彼ら、私設騎士団の3人と、手を組むことになったのだった……」
・こんな人におすすめ!……かも?なポイント
・アンジェリーク箱推し、オールキャラが好き。
・私設騎士団同士の会話が聞きたい。
・目立ってるキャラのファン
・こんな人にはこの巻はおすすめしないかな、期待外れかも、ポイント
・ホラー・パニック要素が少しでも無理な人(一部聞いててちょっと怖いセリフやシーンあり)
・ジョバンニの大ファン(本人出てないうえに悪口?を言われてる)
・ウォルターはいい子、と夢を見てる人(基本悪い子だし周りにひどい)
・個人的に目立ってた、見せ場があった、比較的セリフが多かった……気がするキャラ
・ジュリアス、クラヴィス、ランディ、マルセル、ゼフェル、オリヴィエ
・ヴィクトール、エルンスト、メル、チャーリー、アリオス(レヴィアス)
・キーファー(偽ジュリアス)、カイン(偽クラヴィス)、ユージィン(偽リュミエール)、カーフェイ(偽オリヴィエ)、ルノー(偽ルヴァ)
・以下個人的感想。
全4章。1章目のタイトルコールはマルセル(たぶん)。
全4巻なので起承転結で言えば承。館が出てきた時点で「あーホラーだ……絶対入ったらダメなヤツだこれ……」などと思ってましたが、案の定入ってしまった。……いやわかるけど、入らないと話進まないのわかるけど……!あとちゃんと「館の出す音の(催眠?)効果で正気を失っていた」な理由はあります。さすがに。
2章後半と4章後半で偽守護聖ことレヴィアス私設騎士団側のパートあり。カイン・ゲルハルト・ウォルターはアンジェリークの仲間たちの方にいる&ジョバンニはまだ目覚めてないので、このパートの出演者はそれ以外の「キーファー(偽ジュリアス)」「ユージィン(偽リュミエール)」「ショナ(偽ゼフェル)」「カーフェイ(偽オリヴィエ)」「ルノー(偽ルヴァ)」になります。
そしてvol.1のときから思ってた&アンジェリーク側が和気あいあいと仲良さそうなのもあってか、全体に殺伐というか、ぎしぎし・いがいがとしてます、レヴィアス私設騎士団側、ルノー以外。……なんか逆にルノーがかわいそうな気もしてきた。個人的には勝手にルノー癒しに思ってるけど。あと天レク本編のストーリー考えたら仕方ないところもあるけど。
アンジェリーク一行の、館でのみんなであたたかいおいしい食事、とか年少組たちの館の探検・案内シーンは微笑ましかったり、vol.1に引き続きエルンストがやたらとモテモテだったり、あとアリオス、そこまでセリフや出番が多いわけではないですが、ちょいちょい仲間みんなと仲良さげで、信頼されてる感があって。……天レク本編のこの後のこと考えて、ちょっと悲しくなりました。……ひ、ひどいわ、信頼させて裏切るなんて……!と。……いや、知ってるし今さらですが。
起承転結で言えば「承」ですが、結構話が動いてて、気持ち「承転」かな、という印象。あと途中メルが気を失うところとか、なんかもう気持ちがっつりホラー。他に女の子がいないから、メル、男の子だけどヒロイン感あるな……などとも思ってました。
最初は分断前なのでオールキャラに近いですが、アンジェリーク側で行けばジュリアスとクラヴィス、ランディ・マルセル・ゼフェル、オリヴィエ・チャーリー・アリオスあたりがわりと印象強かったかな?と言うのが個人的な感想です。みんなそれなりにセリフはあるし、キャラによってはセリフ自体はそこまで多くないかもだけど、特に活躍したり動いたりして、私が印象的だったのがそのへんでした。
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vol.3「見える敵、見えない敵」
・あらすじ
「鏡の館から脱出した、クラヴィス、ランディ、オリヴィエ、ルヴァ。そしてヴィクトール、セイラン、ティムカ、メル。
彼らは外からどうにか突破口を開こうとするが、外から見える窓や扉はほぼ飾り模様な状態、館の壁も、剣や魔法では傷もつかず。ならば上から、とクラヴィスの召喚魔法で呼び出した、翼をもった黒い竜で上から館を探ることにしたが、結果は黒い竜を襲おうとした別の飛行できる魔物が、館の上から館に飲み込まれた……のを目撃しただけだった。
思いつく手もなくなり、また、逆に扉が開かないということは、中にいる仲間がまだ無事だ、と判断し。……一日の疲労を回復するため、数名が焚き火の見はりをしつつ、交代で眠ることにしたアンジェリーク一行。そのころ、拠点にいたレヴィアス私設騎士団も、帰るはずのレヴィアスが帰らず、連絡もないことから、ユージィン(偽リュミエール)・カーフェイ(偽オリヴィエ)・ルノー(偽ルヴァ)の3人が、レヴィアスがいる可能性が高い、鏡の館の周辺までやってきていて。……途中、気になる点の調査のため、一人焚き火を離れたルヴァは、殴られてユージィンとカーフェイに捕まり、ルノーと入れ替わられてしまう。
ユージィンとカーフェイに捕まり、話をするルヴァだったが、同じころ、鏡の館が発光、その光からレヴィアス(アリオス)の力を感じたユージィンとカーフェイは、ルヴァを連れて駆けつけ、正体がバレていたルノーとルヴァを人質交換。……その後、オリヴィエの体が気に入った、一人占めしたい、とオリヴィエと戦うカーフェイだったが、オリヴィエの機転で、カーフェイは館の罠にとらわれる。とらわれ、土にのみこまれそうになったカーフェイは、見捨てられないアンジェリーク一行に助けられた……ところで、ジョバンニ(偽マルセル)があらわれ。ジョバンニは戦闘の後で回復魔法を受けていたオリヴィエを、後ろからナイフで攻撃した。
さらにジョバンニはただおもしろいから、という理由でランディやヴィクトールを攻撃。キーファー(偽ジュリアス)やショナ(偽ゼフェル)もやってきて、本格的な戦いが始まりそうになったところで、ロキシーが登場。通信が途絶えたことからエルンストを探しに来ていたロキシーは、ジョバンニの武器を破壊し、銃を突きつけ、互いに一時休戦、館の中にいるレヴィアス私設騎士団の仲間を助けるため、一時的に手を組ませる……ことに成功した。
その後、ルヴァに頼まれ、ロキシーが館の成分を調べたところ、館は森の樹とまったく同じ構造であることが判明した……。」
・こんな人におすすめ!……かも?なポイント
・戦闘シーンが好き。
・中の人が同じキャラ同士の対面・演じ分けが聞きたい人。
・目立ってるキャラのファン
・こんな人にはこの巻はおすすめしないかな、期待外れかも、ポイント
・出てないキャラのファン。(出番がないのでセリフがない)
・ホラー要素が少しでも苦手な人(前半血しぶきとか、ちょっとだけどそういう描写あり)
・ジョバンニはいい子なんです!な夢を見てる人(…………)
・個人的に目立ってた、見せ場があった、比較的セリフが多かった……気がするキャラ
・クラヴィス、ランディ、オリヴィエ、ルヴァ
・ヴィクトール、セイラン、ティムカ、メル、ロキシー
・キーファー(偽ジュリアス)、ユージィン(偽リュミエール)、ジョバンニ(偽マルセル)、カーフェイ(偽オリヴィエ)、ルノー(偽ルヴァ)
・以下個人的感想。
volごとに全4章。1章目にあるタイトルコールはゼフェル(たぶん)。
登場人物が半減したせいか、この回の登場人物はまんべんなく目立つ、セリフや活躍シーンがあった印象です。……逆に言えば、ジュリアス・リュミエール・エルンスト・チャーリー・アリオス、そしてカイン・ゲルハルト・ウォルターは、まったく出番がありません。ジュリアス・リュミエールに関してはキーファーとユージィンは出番があるので、目当てが中の人メインならまだいいかもですが。あとゼフェル・マルセル・オスカーもセリフゼロです。行方不明だからしかたないし、中の人が同じジョバンニとショナはまだ出番あったけど。ただショナはそもそものキャラもあって、セリフはぶっちゃけ少ないです。
一章目冒頭から私設騎士団オンリーのパートありですが、この巻からは私設騎士団、アンジェリーク側ともからむので、私設騎士団だけの会話が目当ての人だと、そのあたりが期待できるのは最初だけかも、とも。
オリヴィエとカーフェイ、ルヴァとルノー、の中の人が同じ、2キャラの会話と演じわけ?が聞いてて楽しいですし、オリヴィエとカーフェイ、あとジョバンニとランディとの戦闘シーンもあって嬉しかったです。
1〜2巻のオールキャラだと、どうしても自発的に発言したり、目立つ人がキャラ的にも決まってしまってて、印象に残るキャラも自然決まってましたが、この巻は半減した分、どのキャラもそれなりに目立ちどころがあった気がしました。ヴィクトール・セイラン・ティムカ好きが選ぶならこの巻かも。
あとジョバンニはこの巻で初登場なので、それをとりかえすかのようにセリフ多めだったり、ある意味で大活躍だな、と思いました。私はランディファンなので、くうっジョバンニめ……!などと思ったりもしましたが。あとロキシーがめちゃくちゃヒーロー感ありました。……まあ、天レク本編のストーリー的に、誰よりも私設騎士団というかレヴィアスに復讐したくても納得だからな、ロキシー……。
ついでに言うならこの巻あたりから、館の外と中の時系列が、ちょっと混じるというか巻き戻ってたりしてます。たとえばこの巻、vol3で館が発光したのは、vol2後半でアリオスが鏡に触れてゲルハルトとウォルターが救出されたシーンを館の外から見たとき、になってたり。あらすじ書くために聞き直して気づいた程度なので、それほど気にしなくてもいいかもですが。
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vol.4「輝きの行方」
・あらすじ
「どこか暗いところでとらわれているマルセルは、誰かの悲しい声を聞き、もうろうとした意識の中、近くにいた、眠るゼフェルの手を握る。一方、屋敷の中では、ウォルター(偽ランディ)が、3階で行方不明のゼフェルが持っていたメカを発見、その後、メカはチャーリーの手に渡った。
夜明けが訪れ、ふきぬけの先を見た一同は、ステンドグラスだった場所に、大型の魔物が閉じ込められ、まだ動いていることに気づく。それは夜の間に、館の上空でクラヴィスの黒竜に襲いかかり、館に飲み込まれた魔物だった。
一方、館の外ではランディの手によって、外の樹のつぼみが採取され、そのつぼみが、魔物を飲み込んだものとほぼ同じと判明。館にとらわれた仲間を救い出すため、一時協力状態にあるレヴィアス私設騎士団と食事をしながらも、どうにか館の中と連絡が取れないか、とルヴァは考えていた。
再び館の中。ゲルハルト(偽オスカー)とウォルターの話を聞いたエルンストは、ゲルハルトとウォルターの二人がとらわれ、救出された時間と場所から、同じようにとらわれたマルセル・ゼフェル・オスカーの場所がわかるかもしれない、と言い始め。計算上、マルセル・ゼフェル・オスカーのいると思われる場所に皆でむかい、鏡を叩きながら呼びかける。
呼びかけと音で目を覚ましたマルセルとゼフェルは、どうにか居場所を知らせる手はないかと考えた末、マルセルがナイフを壁に突き立てることで壁に穴をあけ、そこからゼフェルのメカの通信機能で、居場所を知らせることに成功。とにかく2人を助けるため、ジュリアスはマルセルが突き立てたナイフの刃に布を巻いて握り、壁を切りさこうとする。そこにオスカーがあらわれ、中から剣で壁を切り裂くことに成功、3人は無事、壁から脱出した。
あとは館から全員脱出するだけ、そこにクラヴィスの黒竜が上空に現れ、ステンドグラス越しに、外から脱出の作戦を伝える。
ルノー(偽ルヴァ)とショナ(偽ゼフェル)が、ショナが強化したルノーの魔法で屋敷を浮かせ、オリヴィエとルヴァが炎の魔法で地面側から屋敷を攻撃、上空からはクラヴィスの黒竜に乗ったランディ・ティムカ・メルが攻撃し、屋根に穴をあけ、そこから全員脱出させようとした……が、屋根はあかず。
そこでマルセルが持っていた、壁を切り裂くことのできたナイフで、中からオスカーが屋根を攻撃することで、小さいながらも穴があき。その結果魔法などが使えるようになったため、オスカーとゲルハルトが二人で奥義を放ち、屋根側を破壊。そこから黒竜に乗って全員脱出。最後にアリオスが館の鏡に触れてから脱出したことで、数分後、館は霧のように消失した。
全員無事に脱出したことから、レヴィアス私設騎士団とアンジェリーク一行は別れ、レヴィアス私設騎士団は女王陛下を捕えた宮殿へと帰還。アンジェリークも目覚めたことから、一行は魔物に変えられた村人たちを救った後、アンジェリークのもとに駆け付けるのだった……」
・こんな人におすすめ!……かも?なポイント
・中の人が同じキャラ同士の対面・演じ分けが聞きたい人。
・伏線回収が好きな人。
・目立ってるキャラのファン
・こんな人にはこの巻はおすすめしないかな、期待外れかも、ポイント
・ハッピーエンドになってほしくない人
・原作とは別のエンドがほしい人
・個人的に目立ってた、わりと見せ場があった……気がするキャラ
・ほぼ全員
・あえて言うなら……特にジュリアス、クラヴィス、リュミエール、オスカー、マルセル、ゼフェル、ルヴァ
・エルンスト、メル、アリオス(レヴィアス)、ロキシー
・ウォルター(偽ランディ)、ゲルハルト(偽オスカー)、ユージィン(偽リュミエール)、ショナ(偽ゼフェル)、ルノー(偽ルヴァ)
・あとついでに言うならエルンストとロキシーが仲いいことがわかります
・以下個人的感想。
volごとに全4章。1章目にあるタイトルコールはオリヴィエ(たぶん)。
結末・クライマックスなのでストーリー的にも忙しく、聞いてる方もあらすじ書いてるどころじゃなかったです。……感想・あらすじメモとりつつ二度目聞いたけど、読み返した感想メモが意味不明になってて、また聞きなおすハメになりました。
ここまでの伏線が回収されていくさまは気持ちがよく、最後は天レク本編の女王陛下救出、そしてあのアニメシーンに続くんだな……としみじみ。細かい感想書くために全部聞いてから1巻から聞きなおしたら、このシーンはこの伏線だったのか、と思えるシーンがいろいろあって、聞きなおしも楽しかったです。
全4巻の中で、今まで守護聖の中であまり目立ってなかったリュミエールとマルセルが目立つというか語るパートあり。そしてオスカーも大活躍。あとゲルハルト(偽オスカー)、ここだけ聞いてると、こいつ、多少バカだけどそこまで悪いヤツじゃないのでは……?味方にひきこめそうなのでは……?と思ってしまった。
ただティムカ、ここでも活躍シーンあったかな?と思いきや、奥義を使ったけど攻撃力がたりない、なシーンが、ほぼティムカのラストになってたのはちょっと気の毒でした。館の中から、の流れにつなぐためとはいえ。
あとストーリー的に前半の出番がないせいもあってか、3、4巻はジョバンニ多め。この巻ではショナも結構しゃべってました。それからユージィンとショナ、ルノーに優しいシーンがあって「何故それを他の人にわけてやれなかったんだ」と、ちらっと悲しくなった。気持ちはハンター×ハンターで旅団と腕相撲してたときのゴン。……本編的にしかたないのはわかってるけど。
ちなみにあらすじでは省略しましたが。
鏡の館の正体はレヴィアス(アリオス)の魔導の影響をうっすら受けてモンスター化・変化した森の樹。
もともと他の樹に寄生して増えていく、そして風で音を鳴らし虫を呼び寄せ食らうタイプの金属のようなキラキラした樹だったが、モンスター化したことで、もともと森にあった塔のような館に寄生。その館を鏡のようにマネて変化したため、もともとあった部屋を取り巻くように、鏡でうつしたようなベッドのある、そっくりな大きな部屋を作り。大きな部屋で眠ろうとしたゼフェルとマルセル、そして部屋に入ったオスカーをとらえた。(たぶんだけどゲルハルトとウォルターも同じく大きいベッドで寝ようとしてつかまった)
屋根からつかまえたり、館の中でとらえても消化の仕方はほぼ同じで、4階のステンドグラスのような場所で、栄養を吸い取るような形。屋根からつかまった魔物はステンドグラスの真ん中で小さく平たく、もようのようなアトになり、館の中でとらわれたものは、何もなければ眠らされて、根っこのような触手?で動かないようにされて、少しずつ4階のステンドグラスのような場所まで運ばれ、ステンドグラスのはしっこで、もようのようなアトになる……ようだった。
アリオスが鏡にふれると館が消える、云々は「アリオスがふれることで過剰な魔導の力を受けて暴走し、それで一部破壊されてウォルターとゲルハルトが脱出できた。そのため、むやみにふれない方がいい、とカインに止められていたが、脱出時、最後に鏡に触れてアリオスの魔道の力を加えることで、館は霧のように消滅した」という理由です。……書こうと思ってvol.2とかのあらすじに書いてたのに、結局なんか入らなかったので、ネタバレ感想なここで。
それからゼフェル、全部、vol.1〜vol.4までふり返ってみると、全般にセリフが多く思えて目立ってるけど、活躍シーンは少なかったな、というのも正直なところ。あとはそこまでセリフの量自体は多くないかもですが、守護聖ならジュリアス・クラヴィス、そしてオリヴィエがカーフェイと共に全般に目立ってた気がしました。私個人の趣味もあるかもしれませんが。ランディもいいところもあったけどかわいそうなところもあって半々な感じ。あとは全般にエルンスト、ロキシー、そしてアリオスと私設騎士団な感じかと。
ルヴァとエルンストは活躍もあるけど、記録とか日記な感じでセリフが多めだった印象です。私設騎士団ならキーファーも私設騎士団内でセリフ多かったような。メルはそこまでセリフは多くないけどわりとおいしいとこも多かったイメージです。ざっくりとまとめてふりかえった感じ。
何はともあれ、おもしろかったです。アンジェ知ってて、天レクやってる人、そしてアンジェ知っててストーリー好きな人にもおすすめ。……もちろん個人の趣味もありますが。アンジェリークや天レクが好きで、機会があったり興味があったら、聞いてみてください。……約25年前の作品ですが。
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