おもいでぼろぼろ
〜遙か3編〜
遙かなる時空の中で3編
〜まさかの裏切り〜
あるときのことだった。私は「遙かなる時空の中で3」をプレイした。
それまでに、ネオロマンスゲームも含め、何度か説明書を読まずにプレイし、困った経験があったため。楽しみにしていた遙かなる時空の中で3をプレイする前には、説明書を熟読。気持ちも盛り上げ、遙かなる時空の中で3にのぞんだのである。
そして悲劇の一周目を終え、二周目に突入。私は無事、メイン攻略キャラこと八葉の一人、有川将臣のルートに入ることに成功。そして、彼のルート、ストーリーが進み、気づいた。
ゲーム中で全体の8割ほど進み、初めて明かされる、有川将臣に関する衝撃の事実……が。新品を買ったなら誰でも即座に読めるであろう、そして私が最初に熟読した説明書のキャラ紹介で、完璧にネタバレされていたことに。
いや、ストーリーじゃなくて、そういう現実の裏切りはいらねえんだよ!と、遙か3という作品に不信感を抱いた出来事であった。
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〜なんかさもう一回ぐらい〜
それからしばらく、私は「遙かなる時空の中で3」をプレイしていた。
それまでの遙か、1・2や他のネオロマンスのゲームでは、主人公と攻略キャラとの恋愛の進行度合で、本編設定や本編のストーリーが、大きく変わる、分岐する……ということはなかったため。私はネオロマンスとはそういうものだろう、と思っていた。
しかし、あるキャラのルートに入ったときのこと。主人公と攻略キャラ、二人の立場から、このままでは結ばれない、という状況になり。選択肢が出てきて。その中には「一緒に逃げよう」という選択肢があり。……私は思った。
「……でも、二人ともそれなりに立場もあるし責任感もあるし。この逃げよう、を選んだところで、セリフは変わるけど結果は同じとか、きっとそんな形だよなあ」と。
ただ、これを選んだら親密度が一番上がるかも?もしくはセリフが増えるかも?などと思い、選んでみたところ。
マジで二人で逃げて終わった。
話はここで終わらない。
その後、また別の攻略キャラのルートに入ったときのこと。主人公が攻略キャラに「一緒に逃げよう」などとすがられるシーンがあり。また「一緒に逃げよう」……のような、選択肢が出て。私は思った。
「うーん、この人もこんなこと言ってるけど責任感もあるんだし。……逃げよう、を選んだところで、セリフは変わるけど結果は同じ……だよね?」とまた思って「一緒に逃げよう」を選んでみたところ。
マジで逃げて終わった。二度目の選択肢とかもなく。
この遙か3の世界では「そんなこと言って、本当は逃げたくない、逃げるつもりなんてないくせに」などと、相手にはっぱをかけるような心持ちで、男を甘やかしてはいけないんだ……でないと、普通にメインストーリーでさえぶった切って終わっちゃうんだ……と、そう学んだ出来事であった。
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〜そこまですんな、受け入れんな〜
あるときのことである。私は「遙かなる時空の中で3」をプレイしていた。
ある攻略キャラルートのときのこと。主人公はその攻略キャラを深く想っていた……にもかかわらず。その攻略キャラは、主人公の前から姿を消し、しばしの時間が過ぎ。選択肢が出てきて。その中には「私が(キャラ)のいる世界を作る」というようなものがあり。……私は思った。
「うーん、どうだろう。でも、出てきた選択肢の中では、ある意味これが一番、キャラが帰ってきてくれそうではあるけど……」と。
そして迷いつつも、その選択肢を選んでみたところ。
女主人公は、戦のときには助けてくれる、などと言っていた攻略キャラ会いたさに、各地のテロリスト候補を扇動、テロリストにさせて戦を起こし。戦乱の世にした結果、見事キャラは主人公のもとへ帰ってきて。全部キャラのためにやった、と言う主人公に「これも……定めか……」と、キャラは主人公の選択を受け入れて。キャラは戦を起こした主人公のそばで力を貸すことを選び、終わった。
いやいやいやいや!ちょっとおまえ!そんな一言で受け入れんな!いいから止めろ!止めてくれよ!
……この遙か3の世界では、男ばかりではなく、女主人公も安易に甘やかしてはいけない、と気づいた出来事であった。
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