おもいでぼろぼろ
〜ホラーなゲーム編〜
ホラーなゲーム編
〜炸裂したもの〜
あるときのことだった。
自宅で友人二人と遊んでいたところ、友人の一人がやってみたい!と言ったため。三人でスーパーファミコンソフトの「魔女たちの眠り」を、プレイすることになった。
が、私と言い出した友人はホラーが大丈夫な方だったが、残った一人はホラーが苦手だったため。苦手な友人はプレイ中、たて続けに二つ出た死体のグラフィックを見て、すっかりおびえ、言った。
「あーもうヤだ……もう怖いシーンない?」
私は答えた。
「うーん、怖いとしても、さっきの二つぐらいだと思うよ、あとはせいぜい……斧が飛んでくるぐらいで」
じゅうぶん怖いわあ!と友人二人からのダブルツッコミが炸裂した。
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〜腑に落ちない〜
あるときのことだった。私はスーパーファミコンソフトの「夜光虫」を買ってプレイした。
その「夜光虫」は早解きキャンペーンをやっていて。全てのシナリオを読むと、隠しシナリオが出現、そのシナリオで出るキーワードを書き、説明書にある応募券と共にハガキで送ると、先着でオリジナルな、夜光虫のように蛍光塗料で光るテレフォンカードが当たる……と、たぶんそんな感じのキャンペーンで。購入から約一週間後、私はキーワードを見つけ、ハガキを送ったが、結局当たらなかった。
そして、クリアしてハガキを送った後。仲がよくホラーなゲームが好きな友人に、その「夜光虫」を貸し、返してもらい、さらにしばらくして。その友人が、プレゼントキャンペーンの賞品と同じに見えるカードを、私に見せてきた。
何故それを持ってるのか聞いたところ、私のゲームソフトのアンケートはがきだったか、はたまた私が買ったゲーム雑誌だったかで、また別の「夜光虫」のキャンペーンをやっていて。送っていいかと聞かれたので、私使わないし別にいいよ、と許可したところ。見事当選、友人は1000円分のカードを入手したらしい。
たしかに許可したのは私だし、友人は純粋な善意で見せてくれたのだろうとは思うが、雑誌含め新品で買ってがんばった私が当たらずに、買わずにプレイ、出してもハガキ代だけで送った友人が当たるって……と、ちょっと腑に落ちなかった思い出であった。
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〜腑に落ちない2〜
あるときのことだった。私はプレイステーションソフトの「金田一少年の事件簿〜悲報島新たなる惨劇〜」をプレイした。
「金田一少年の事件簿〜悲報島新たなる惨劇〜」は漫画の「金田一少年の事件簿」を原作にした、主人公の金田一少年を操作して殺人事件を解決するゲームであり。プレイ開始から小一時間後、登場人物の一人が、無事殺された。そっかーこのゲームではこんな感じで殺人が起きるんだなーなどと私が思っていると、話が進み、画面に登場人物たちの顔と共に「犯人はだれだ!」などと出てきた。
え、え?もう犯人指名するの?まだ一人しか死んでないよ?漫画の金田一なら少なくともあと二人か三人以上は死ぬのが普通だろ?と驚きつつも、一生懸命考え。私はある美女を犯人に指名したが、その後すぐに「それって違うんじゃない?」などと言われ、ゲームオーバーになってしまい。原作で金田一に助けられた金田一の幼なじみや刑事やジャーナリストに「もう話しかけないで」や「今までの事件も洗いなおさなきゃならんかもしれんな」などと、さんざんにこきおろされた。
ひ、ひどい……私はともかく、金田一は何度もみんなを救った、命の恩人なのに……と傷つきつつも、その後、データをロード、他の人を指名したが、残った犯人候補の誰を指名しても、ゲームオーバーになってしまい。思わず「え、なにこれ、新品で買ったのに、バグ……?」と疑ったが。なんとそこは「犯人はまだ断定できない」を選ぶのが正解であり。その時点では、誰を選んでも同じゲームオーバーになる……というシステムと判明した。
話はここで終わらない。
その後もプレイを続け、何人もの登場人物が殺されて。私は何度もゲームオーバーになり、そのたびまた幼なじみや刑事やジャーナリストに罵倒され、傷つきつつも、とうとう事件は大づめ、連続殺人事件の犯人が判明した。
私が最初に選んだ美女、その人であった。
あってたじゃねえかよ!さんざんに罵倒しやがって!あってたじゃねえかあ!……と、連続殺人事件は解決したが、金田一の幼なじみや刑事やジャーナリストは、プレイ前より嫌いになってしまったという、個人的にはストーリーとは別の形での、悲しい結末だった。
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〜それはそれで〜
あるときのことだった。私はプレイステーション2で「かまいたちの夜2」をプレイした。
「かまいたちの夜2」は、最初は連続殺人事件のシナリオから始まり、解決すると別のシナリオが解禁されていく形で。そのため、プレイ開始直後の私は、ごく普通に連続殺人事件のシナリオをプレイしていた。
そして登場人物の一人が死に、犯人は誰だ!?と指名するシーンになった。
も、もう?……いや、しかし、「かまいたちの夜」の1では、選択肢によっては、死者の数がこれぐらいでも事件が解決することも……あったな……?と考えた結果。私は野生のカンで、ある登場人物を犯人に指名した。
あってた。……が、真相はわからぬまま、バッドエンドになってしまった。
結局、その場では犯人を指名しないのが正解であり。何人か死んでから、同じ犯人を指名することで、すべての真相が判明、事件が解決する……という形であった。
あってはいたし、あってたらたしかに犯人以外とは別ルートになり、真相への伏線も少しだがある……と、プレイステーションの金田一少年の事件簿1〜悲報島新たなる惨劇〜の件と比べて、私の不満が解消されてると言えなくもないが。
これはこれで、犯人は変わらず、犯人がわかってるのに人が死ぬのを放置してる感じになるな……と、これが理想か、よかったかと言われると、微妙……と思ってしまったシステムだった。
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〜計算通り〜
あるときのことだった。私はプレイステーションソフトの「夜想曲」をプレイした。
「夜想曲」のキャッチコピーは「犯人のシナリオ通りに事が進めば、あなたは数時間後に惨殺される。」というもので。そのキャッチコピーは、パッケージの裏にのっていて、さらに「夜想曲」のテレビCMのナレーションにも使われていたため、それなりに印象深い物であった。
が、私にはゲームの選択肢が難しく、さらにシステムがオートセーブと、自動で記録されてしまうため、やり直しが不便であり。そもそも事件が起きなかったり、事件が起きたはいいが、深く関われずに謎のまま終わったり、そのうえ選択肢からではなく最初からやり直しになったり……と、さんざんで。
プレイ開始から数時間後。私は「うるせえこのヤロウ!犯人のシナリオ通りにすら進まんわ!」と叫ぶハメになったのだった。
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〜別にいいんだけど〜
あるときのことだった。私はプレイステーションソフトの「クロックタワー2」を友人に貸すことになった。
なんでも「クロックタワー2」で操作できる、二人の女主人公のうちの一人が、すごく友人の好みのタイプだったらしく。それでプレイしたい!と熱望されたためであった。
だが「クロックタワー2」は、公式が「生存確率10000分の1」とうたうほど難しいゲームであり、さらにその友人は、ゲームはさほどやらない、ぶっちゃけ下手な部類、ゲーム機も友人の家族が持っているのを貸してもらう形、という話だったため。あらかじめ難しいことは伝えたうえで、持っていた攻略本と共に貸し出した。
しばらくして、友人がゲームと攻略本を返してきたため、どうだった、クリアした?などと聞いたところ、友人は答えた。
「うん、攻略本を熟読して、いざというときの生存ルートをすべて把握して、さらに自分でまとめメモを作って、無事にクリアしたよ!」と。
何を楽しむかは人それぞれだし、本人がいいなら別にいいのだが、『ゲーム』ってなんだっけ……と、正直思わなくもない。
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〜別にいいんだけど2〜
あるときのことだった。私はプレイステーションで「かまいたちの夜」のリメイクが出ると知った。
もともとはスーパーファミコンソフトの「かまいたちの夜」、そのかまいたちの夜が、私はとても大好きで。そのため、かまいたちの夜のCMを見た、おもしろかった、と友人から聞いて、そのCMをぜひ見たい!と思い、その友人含めた数名の友人たちに言ってはいたが、運悪く、なかなか見ることができなかった。
そんなある日、私はいつも見ていたポケットモンスターのアニメを、眠って見逃してしまい。次の日、学校で会った友人は言った。
「昨日のポケットモンスターで、かまいたちの夜のCMやってたねー」
話はここで終わらない。
よりによって……よりによってえ……!と嘆きつつ、友人たちに情報を聞き。当時あまり好きではなく見ていなかったバラエティ番組を、頭が痛くなるほど凝視し続けること、約90分。……ついに私は、目当てのCMを見ることができた。
内容も聞いてた通りに面白かったので、はーよかった、明日友人に礼を言おう……と満足して思いつつ。次に見たい番組まで少し時間があり、目当てのものが見られて気持ちに余裕もできたので、何か録画してた番組でも見ようかな?と、録画機器の電源をつけたところ。覚えはないが何かが録画されてる……と気づき、再生した。
数分後、見逃したと思っていたポケットモンスターのアニメが録画されていて、目当てのCMも、しっかり録画されていたと判明したのだった……。
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おまけ
〜補足という名の書きたいこと〜
〜魔女たちの眠りについて〜
・当時の私は、週刊少年ジャンプを長く読んでいたこともあり「首など、体の一部が飛ぶ」「切断面が見える」「内蔵が出る」など、いわゆるグロ要素が強くなければ「怖いシーン」でない、と思っていたため。ホラーが苦手と言っても「血まみれの人間が倒れている」シーンぐらいなら大丈夫だろう、と思ってた。が、該当の友人的にはダメだったらしい。ついでに言うと斧が飛んできても、人に当たらず壁などに刺さった、なシーンだったので。個人的には大丈夫だと思ったが、違ったらしい。
〜金田一少年の事件簿〜悲報島新たなる惨劇〜について〜
・細かく言えば「犯人はだれだ!」ではなく「山童の使者はだれだ!」で、「山童の使者」とは、犯人が脅迫状だか予告状だかで名のったか何かの名前だったのだが、そこらへんはまとめて割愛した。
〜クロックタワー2について〜
・クロックタワー2を貸す前、その友人含め数人が自宅に来た時に、みんなでプレイしたことがあったのだが。敵であるシザーマンは、怖い顔はほぼ見えず、大きなハサミをもって前かがみですごくゆっくり歩く、という見た目で。リアルに考えたら別だが、プレイヤーとして外から見るぶんにはぶっちゃけちょっとマヌケだったため。出てきた瞬間、部屋は笑いにつつまれ、魔女たちの眠りプレイ時に死体を怖がっていた友人にすら「これなら怖くない」と言われるほど、むしろ平和の使者、場をなごませ救うコメディアン状態だった。……たぶん制作者の意図とは違っただろうが。
〜サウンドノベルエボリューション・かまいたちの夜について〜
・サウンドノベルエボリューションこと、かまいたちの夜リメイクでは、当時テレビCMが少なくとも二種類はあって。一つは公式攻略本にもメイキングがのっていたので知っていたが、友人が言ったCMはソニー主体か何かの別CMで、公式攻略本にものってなかった。今だと「かまいたちの夜CM」にくわえて「おじいちゃん」とか「嫌じゃ」とかで検索すれば出てくるとは思う。たぶん。
・一応ぼかしたが、細かく言えば録画機器とは「ビデオデッキ」、ビデオテープに録画してた時代の話のため。タイトルなど、何が録画されてるかは一見わからないが、ビデオテープの録画可能な残り時間はすぐに見られたので「残り時間が減ってる、何かが録画されてる」と気づいた。……カタカナなどでタイトルを自分で入れられるビデオデッキも家にあった覚えがあるので、それだったかもしれないが、そのときはたぶんその機能は使ってなかった気がする。今のHDDレコーダーなどとはいろいろ機能が違います、とついでに補足。
〜RPGはそうでもないが、ホラーなゲームでの思い出って全部女子との思い出だな……とぼやきつつおしまい〜
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