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安眠戦隊SHEEP5
〜第一話・安眠戦隊参上!〜
安眠レッド(以降赤orレッド)
…メスなのに赤
しかも気弱なリーダー。
安眠ブルー(以降青orブルー)
…おいしいとこどりが好きな二枚目。
リーダーの座を狙っている。
安眠ブラック(以降黒orブラック)
…クールでニヒル。
メンバーの中で射撃率一位。
サングラス。
安眠イエロー(以降黄orイエロー)
…黄色い庶民派。
五体の中では一番普通に近い。
安眠ピンク(以降桃orピンク)
…オスだが世襲制でピンクになった。
メガネ。
ナレーション
「説明しよう!
安眠戦隊SHEEP5とは、日本の安眠を守るために戦う、五体の羊の戦士たちだ!
日本の安眠を守るため、日々不眠と戦う彼らの道は、辛く、厳しい……」
(夜の街をパトロールする五体)
赤「……うーん
今日もこの町は真っ暗ですね」
桃「そうですね、レッド。
……町の安眠は
守られていると見ていいでしょう」
黄「ああ、これも
毎日のパトロールの成果だな!」
青「フッ、まだまだ甘いな、お前たち……」
桃「何!?」
青「あれを見ろ!」
(青の指差す先に、明かりのついた家)
黄「こ、こんな時間まで
起きているとは……」
黒「……安眠戦隊として
許すわけにはいかないな」
黄「よおし、勝負だ!みんな!行くぞ!」
五体「おう!」
(家の中。机に向かう女性)
女「ふぁー……眠い。
早かったもんなー今朝。
でも、今日中にこれ仕上げないと……」
(女性の部屋のドアが
大きな音を立てて開く)
女「な、なに!?」
(女が振り向くと、そこには安眠戦隊が)
青「こんな時間まで
起きているだけにとどまらず……」
黄「眠いのに眠らないとは 言語道断!」
赤「日本の安眠を守るため……」
桃「安眠戦隊の名にかけて!」
五体「勝負だ!」
女「……え?」
青「見つけたぞ! 不眠の使者!」
女「いや、っていうか…え!?」
黄「問答無用っ!」
桃「我々の手で眠りなさい!」
黒「よし、行くぞ!」
女「ええー!?」
(踊り始める五体。呆気にとられる女性)
ナレーション
「説明しよう!
安眠戦隊SHEEP5は
羊を数えると眠くなるという
言い伝えをもとに
華麗なダンスを踊ることによって
相手を
羊に囲まれているような気分にさせ
眠らせようとするのだ!」
(ダンス終了。びしっと女性を指差す黄)
黄「どうだ!まいったか!」
女「……ええ、まあ……。
まいったといえばこの上なく……
まいりましたけど……」
赤「その割には
目がさえてるようですけど……」
桃「……くっ、やはりAサビの部分で
足のフリがずれたのが
いけなかったんでしょうか……」
女「……いや、その……
そういう問題でもなくて……」
黒「……なるほど。
つまり、こう言いたいんだな。
……この程度の踊りでは
眠るに値しない、と!」
女「いえ……突然部屋に入ってきて
勝手に踊られて
それで寝ろと言われても……
それに私……明日までに
提出しなければいけないレポートが……」
(こそこそと相談する五体)
青「くっ……なんて手ごわい敵だ……」
黄「……こうなったら、奥の手しかないな」
赤「で、でも、私
そういうの
あまり好きではないんですけど……」
青「レッド
好き嫌いの問題じゃないだろう」
桃「そう、私たちの目的は何ですか?」
赤「……ハッ」
黒「……そう、日本の安眠を守ること、だ」
黄「そしてそれこそが
俺たちの存在意義」
桃「ここで我々が
不眠を放置してしまえば
その存在意義も、そして先代たちが
今まで守ってきた安眠さえも
無にしてしまうことになるのです」
青「そのためには、個人の感情よりも
優先すべきことがあるだろう?」
赤「先代……お父さん……
そして、皆……!
そう…そうですね!
私、目が覚めました!」
女「あの〜もしもし……
話がまとまったなら
出てってほしいんだけど……な……」
(振り返って女に銃を構える五体)
赤「そうはいきません、不眠の使者よ!」
女「へっ!?」
桃「日本の眠りを守るため……」
青「世界を安眠で包むため!」
赤「たとえ、この手を汚しても……」
黄「決して負けない……!」
五体「それが安眠戦隊SHEEP5だ!」
女『こ、殺される!』
女「いやああああっ、誰か……!」
(逃げ出そうとする女。
銃が発射され、直撃)
女「レ、レポートが……
私の……単位……が……!」
(床に崩れ落ちる女)
女「すー……すー……」
黒「……安心しろ、麻酔銃だ。
明日の朝にはすっきりと目が覚める」
五体「えっほ、えっほ」
(ベッドへと運ばれた女)
赤「ふぅ、手ごわい敵でした……」
桃「ですが、何はともあれ……」
黄「ああ、任務完了だな!」
(部屋と家の明かりが消え、
いずこかへと去る五体)
テロップ
「安眠戦隊。
それは自らの最大限の力を発揮し
日本の安眠を守る勇敢な羊の戦士たち
眠りを守った、その後のことは……
知らない」
テロップ
「安眠戦隊、次はあなたの元へ……」
――つづく
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おまけ
〜補足という名の書きたいこと〜
・基本的に書いた当時そのまま。ムービー用に書いてあったBGMとかSEとかは消してありますし、表記ゆれなど、一部軽い修正はしてますが。
・ムービー用のボイス、友人の当時の彼氏がブルーやってくれたんですが、イメージと違ったので結局別の女友達にお願いして採用した思い出。ごめん。どうしても……私的に大切な一言がイメージと違って……。
・なんやかんやで私がレッドと女とナレーションやりました。あと全員の部分は私の声を5つ分ぐらい強引に加工して重ねました。どうでもいい告白。
・シナリオ自体は三話まで、友人にファックスで見せたかも。このサイトやる前の話なのでウロ覚えですが。
・第二話に続く。
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