キャプテン・ラヴ〜Girl's Side〜02
・これはPSソフト「キャプテン・ラヴ」をときめきファクトリーで女性主人公にパロディ化したものです。 ・ノリとギャグで作ってますので、苦手な方はご遠慮ください。 ・音楽・背景は大体で書いてます。 ・表情は以下の通り
・あくまでシナリオなので、ときめきファクトリーで再生した時とは若干印象が違う場合があります。 ・表情欄に特記がない場合は、主人公のセリフです。 ・また、お約束ですが二次配布・無断転載は禁止です。 |
シーン1
背景 | 花屋 |
音楽 | ブティック「Give me your tenderness」 |
キャラクター | 春服・ベストにシャツの守村桜弥 |
表情 |
セリフ |
(…結局、氷室教授とラブラブ党員の話を総合すると…。 両親の離婚で別々にひきとられた 氷室教授と珪くんは、離婚時のごたごたで すっかり人間不信になってしまったんだって。 そのため、氷室教授の家族への愛情は 全て珪くんにむけられていて… まあなんというか… 交際に過敏になってしまってるみたいで…。 私は「悪いムシ」とみなされてしまったらしい。 でも、だからって…交際を許さないのはまだしも、 私を軟禁するのは…やりすぎじゃないのかなあ…?) |
|
(*^-^*) |
……。 |
(結局、私は氷室教授に連れられ、 ラブラブ党員のアパートに軟禁されてしまって。 監視の目を盗んで電話で話すことはできるけど、 珪くんと一緒にいられるのは大学の講義の時だけ…。 …ああ…落ち込むなぁ…。) |
|
(*`´*) |
……。あの。 |
はい? | |
(*`´*) |
具合、悪そうですけど大丈夫ですか? |
(え!?そんな通りすがりの店員さんに 心配されるほど、顔に出てた!? は、恥ずかしい…!) は、はい。だ、大丈夫です。 |
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(^-^) |
そうですか。よかったー。 |
(ああもう、私ってば…。 通りすがりの人に心配かけてどうするのよ〜。 …あ、また落ち込んで来た…。 気分転換しに、 久しぶりに花屋さんに来たっていうのに…) |
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(-_-) |
……。 |
(…あ、また…! だから店員さんにまで 心配かけてどうするんだってば、私! と、とりあえず 何事もなかったかのように笑おう、うん。) |
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(*`´*) |
……あ、あの。 |
は、はい。なんですか? | |
(*`´*) |
あ、ごめんなさい。僕は守村桜弥といいます。 |
(…なんで謝るんだろう…。 …まさか! 私、無意識のうちにそんな怖い顔してた!?) |
|
(*`´*) |
これ、よければ受けとってください。 |
え!? | |
(*`´*) |
あ、いえ、無理を言ってごめんなさい。 じゃ、じゃあ僕はこれで。 |
(*`´*) |
ハァ……。 |
(…行っちゃった…。 無理を言って、って割に しっかりなにか渡していったし…。 …というか…店員さんがどっか行っちゃって 大丈夫なの?この店…。) |
シーン2
背景 | 主人公の部屋・運動タイプ・夕方 |
音楽 | 文化祭演劇・守村ver |
キャラクター | 夏服・半袖の守村桜弥 |
表情 |
セリフ |
(…渡された包みの中には、花の種と紅茶、 それに手紙が入っていた。 …手紙には、彼の名前と自己紹介のようなもの。 高校生で、花屋さんのバイトをしていて… それから…彼のバイトしている花屋によく立ち寄っていた私のことが いつしか好きになっていた…と。 …と、まあ…そこまでならまだよかったんだけど…) |
|
(*^-^*) |
あの。 |
(…何の因果か、彼にラブレターをもらったその日に、 ラブラブ党脱退のためのペナルティその壱という名目で… 強制的にバイトをさせられることになったんだけど…。 何故かそのバイトの家庭教師先というのが…当の守村家…。 …氷室教授…わざとやってない?) あ、えーと…何かわからないことでも? |
|
(*`´*) |
あっ、いえ、その……。なんでもないです……。 |
(…うーん、何か気まずそうだな…。 まあ、私も手紙もらった手前、 気まずいのは気まずいんだけど… …でも、気が弱そうな子だし、 ここで威圧しちゃうのはかわいそうよね。 一応家庭教師で雇われてるんだし、 ここは年上として、 いい雰囲気で頑張れるようにしてあげないと…) 大丈夫だよ、遠慮しなくても。 勉強だけじゃなくて、話すのも仕事の内だし。 何でも聞いていいよ。 |
|
(*^-^*) |
……ありがとう。優しいんですね。 |
(そこまで喜ばれるほどのことでもないんだけど… でも、そういわれると悪い気はしないよね。 …しかし、可愛いコだよねえ。 かまってあげたくなるというか、 ほおっておけないタイプというか…。 …い、いやいや。 私ってば、いくら珪くんと会えなくて 寂しいからって、何考えてるの!) |
|
(*`´*) |
…あ、あの。近頃、あなたのことで頭がいっぱいなんです。 |
(ええ!?突然話がそっちに展開!? いくらダイジェスト版って言っても早すぎない!?) |
|
(*`´*) |
寝ても、覚めてもあなたのことばかり 考えているような気がします。 つまり、その。だから…。 |
(*`´*) |
僕みたいな男は、ダメですか? |
(ど、どうしよう…!どうしたらいいの!?) |
シーン3
背景 | 公園通り入口・夕方 |
音楽 | カラオケボックスBGM「荒野の天使」 |
キャラクター | タンクトップの鈴鹿和馬 |
表情 |
セリフ |
(…ラブラブ党脱退ペナルティその弐、とかで 買出しを頼まれてここまで来たけど… すっかり道に迷った…。 商店街ってどこもかしこも同じに見えるから嫌いだよ…。 …でも、毎回思うけど、このペナルティって いくつまであるんだろう…。 十になるまでには脱退… ううん、その前に珪くんと 堂々と交際できるようになるのかなぁ…。) |
|
('_') |
お?よう! |
あれ?あなたは…確か、 居酒屋「すずか」の息子さんの…和馬、くん? どうしてこんなところにいるの? |
|
(^-^) |
俺?今日、限定シューズの発売日だったからな。 早朝から並んで、やっと手に入ったんだぜ。 で、今はその帰り。 |
(そういえば、バスケ少年って姫条君と話、してたな…。 …でも、偉いよね。 昼間は部活、夜は家の居酒屋のお手伝いって…) |
|
('_') |
それで?何やってんだ? |
実は、知り合いに頼まれて 買い物に来たんだけど…道に、迷っちゃって…。 |
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(^-^) |
はははは!トロくせぇヤツ! |
わ、笑うことないでしょう? 私だって好きで二時間も迷ってるわけじゃ…! |
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('_') |
……。マジか? |
(…しまった!自分で墓穴掘っちゃった…。 ああ、私ってどうしてこう…。) |
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(-_-) |
ったく。しかたねぇヤツだなぁ。 |
('_') |
来いよ! |
え? | |
('_') |
そろそろいかねぇと間にあわねぇぞ! |
え?駅まで連れてってくれるの? | |
('_') |
そういうこった。 |
あ、ありがとう! 二度とこの町から出られないかと思った! |
|
(^-^) |
ンなわけ、ねぇだろ。……バーカ。 |
(ば、バカって…仮にも実家の客に対して言うセリフ!? …いや、確かにバカだけどさ…。) |
|
('_') |
そういえば……。それなんだ? |
え?これ? (…二つ荷物あるけど… さすがに、ラブラブ党で頼まれた荷物の中身は …いえないよね…。) これは、明日珪くんに… えと、友達にお弁当作って行こうと思って…。 |
|
(-_-) |
ふーん……。そうか…。そうなんだよな…… |
(…黙っちゃった。 私、そんなおかしなこと言った?) |
|
(-_-) |
ったく、俺の気持ちもしらねぇでよ! |
シーン4
背景 | 夏の並木道 |
音楽 | ブティックBGM「紫陽花」 |
キャラクター | 青いストライプの夏服の鈴鹿和馬 |
表情 |
セリフ |
(…指令の場所って、ここでいいのよね…。 ペナルティその参とか言って、 ここの並木道にいる、青い服を着た人間とコンタクトをとれ… って言われたけど…。 どんな人なのかしら? …男の人だったら困るなあ…。 いや、ここに珪くんがいるとも思えないけど。 でも…誤解されたくないし…。) |
|
(*`´*) |
ん?あ……よ、よう。 |
あれ?和馬くん…どうしてこんなところに… …目印の、青い服…って…どういうこと? |
|
(*-_-*) |
どういうこと?って…おまえな…。 |
(*`´*) |
これ…。 |
手紙…? (なになに… 『鈴鹿和馬様…二人きりで話したい大事な話があります。 7月21日、森林公園の並木道で待ってます。 必ず来てください… P.S.あなたの青い服の姿が好きです。 できればあの服で来て下さい…。』 差出人…私!? …き、教授ぅ…) |
|
(*`´*) |
それで?な、なんだよ……。 |
(なんだよって…私が聞きたいよ! 氷室教授…こんなことまでして、 私と珪くんを別れさせたいの!? …そんなに私、氷室教授に嫌われちゃったのかな…。 …確かに今はこうなっちゃったけど… 尊敬してたし、認めてもらってると、思ってたのに…。) |
|
(*-_-*) |
おい、どうしたんだよ。 |
…………。 | |
(*`´*) |
おまえ……目に涙たまってんじゃねぇか。 |
…ご、ごめんなさい。 ちょ、ちょっと…いろいろとあって…。 私が…呼び出しちゃったのに、 こんなんで…本当、ゴメン…。 |
|
(*`´*) |
お、俺の使え! |
…い、いいよ…。お化粧してるから、汚れちゃうし…。 | |
(*-_-*) |
いいんだよ!ものわかりの悪いヤツだな。 |
(…無理やり渡されたハンカチは…汗のにおいがして… だけど…とても暖かかった。 …私が泣いてる間…ずっと和馬くんはそばにいてくれた。) |
|
(*`´*) |
大丈夫か?無理しないほうがいいぞ? |
…うん、もう大丈夫。 …ごめん、忙しいのに呼び出した上、 こんなことに時間使わせて…。 |
|
(*-_-*) |
別に…。あんま、気にすんな。 |
…ありがとう、優しいんだね。 | |
(*-_-*) |
そんなんじゃねぇよ…。 |
…ううん、優しいよ。少なくとも、私はそう思う。 …ハンカチ、ありがとう。洗って返すね |
|
(*`´*) |
……。噂、聞いたぜ? |
(う、噂…!? ま、まさか…ラブラブ党のことが噂に…!?) …噂って…? |
|
(*`´*) |
俺、知らなかったからよ。 ……。 お前、間違ってるぜ。 |
(こ、これは…間違いなくラブラブ党のことだわ!ど、どうしよう…!) (と、とにかく何か言わなくちゃ…!) あ、あの和馬くん、私…。 |
|
(*`´*) |
だからよぉ…。 やめとけよ…な…? 俺が一緒についていってやるから……よ。 |
…ついていく…?…え?どういうこと…? (和馬くんとラブラブ党に行ったところで、 …解決するとも思えないんだけど…?) |
|
(*-_-*) |
いや…だから…よ。 …… ものわかりの悪いヤツだな。 |
(うわ! …え?え?何が起こったの!? 私…抱きしめ、られてる…!?) |
|
(*-_-*) |
俺が受け止めてやるから…よ。 |
(…! え?さっきの「噂」って…もしかして… ラブラブ党のことじゃなくて…! 姫条君が言ってた、私と珪くんがうまくいってない、 とかいう、そっちの噂のこと!? …だったら、さっきのやめとけっていうのは…珪くんのことで… 和馬くんが言ってたのは…こ、告白!?) |
|
(*`´*) |
……。 |
(…!) | |
(*`´*) |
おいっ! |
(*`´*) |
……。 |
(お、思わず逃げて来ちゃったけど… ああ…もう…なんで毎回こんなことに…!) |
シーン5
背景 | 煉瓦道 |
音楽 | 平日コマンド・春 |
キャラクター | 秋・シャツの三原色 |
表情 |
セリフ |
(…何気なく歩いていたら、こんなところまで来ちゃった… …夏休みに、何してるんだろう、私…。 …唯一珪くんと会える機会だった大学が休みになっちゃって… 姫条君の協力で、多少は会わせてもらってるけど… …それでも多くて週に一回、それ以外は…電話だけ…。 姫条君もバイトがあるから、無理を言うわけにも行かないし… …そうすると…することないんだよね…。 …バイトするにしても、 貴重な珪くんと会える機会をつぶしたくないし…。 …はぁ…。) |
|
(^-^) |
あ、そのままっ!今のその表情を描きとめさせておくれ!! |
え、ええ!? | |
(-_-) |
今のキミの表情、とてもきれいだった……。 |
(な、なんなの!?) あ、あなた、どなたですか!? |
|
('_') |
驚かせちゃったね?そう、ボクがあの三原色。 ……大丈夫、これは夢じゃない。 |
(み、三原色!? …三原色って…最近個展開いてた、あの天才芸術家!? …こんな若い人だったの…!?) |
|
('_') |
人見知りな性格だから自己紹介なんて苦手だけど、 しいて言うなら美の申し子だね。 |
(いや、別に聞いてないし!) | |
(^-^) |
創作意欲が湧いてきたな……モデルになってくれないかい? |
も、モデルですか!? で、でも私なんて、そんなモデルになるほどの美人じゃ…。 |
|
(-_-) |
キミは目に見えるものしか信用しないんだね。 心で見るんだよ。 |
は、はあ…。 (…自分で断っておいてなんだけど、 微妙に失礼なことを言われた気が…) |
|
(^-^) |
キミをモデルに作品を作りたいよ。ボクのアトリエに来ない? |
い、いえ!結構です! (た、確かに天才芸術家にモデルになってって 言われて悪い気はしないけど… で、でもこの人…なんか…すごすぎて…。) |
|
(-_-) |
そう…本当に残念だよ。 迷惑だったかい? |
(…本当に残念そうだな。 …まあ、確かに迷惑だったんだけど…。 …何かこっちが悪いことをした気が…。) あ、あの…迷惑と言うか、 突然だったので、驚いてしまったんです。 その…まさか、 そんな風に言われるとは思ってなかったんで…。 |
|
('_') |
そうなんだ。ボクにはよくわからないけど。 |
(…悪気は、ないんだろうな、きっと。 確かにこの人、綺麗な顔してるし… 芸術家だし、仕方ないのかも…。) |
|
(-_-) |
また、誘うよ…。それじゃあ、またね。 |
あ、あの…。 | |
(-_-) |
いいんだ…。キミは気にしないで。 |
(-_-) |
……。 |
(行っちゃった…。わ、悪いことしちゃったかなあ?) |
シーン6
背景 | 三原の部屋 |
音楽 | 三原色のテーマ |
キャラクター | 紫のシャツの三原色 |
表情 |
セリフ |
(…ペナルティその四…強制バイト編…まさかとは思ったけど…。 やっぱりここなのね…。 氷室教授…どこから情報仕入れてくのよ、あの人は…! しかも報酬に絵をもらうから、 高く売れるようできるだけいい顔をしろって…! 肖像画なんて売ったら私が手放したってバレバレじゃない! もう…氷室教授の意地悪〜!) あ、あの…モデルで雇われたものですが… お待たせして、ごめんなさ…。 |
|
(^-^) |
アハ!待ったよ!ボクはキミを待った。 |
(や、やっぱりこのテンションだ…!) す、すみませんでした! |
|
('_') |
ううん。ボクはそういうことを言っているんじゃないよ。 気にしないで。 |
(いや…私も別にそんなに怒ってるとは思ってないけど… 何かつい謝りたくなるオーラが出てるんだよね…この人…。) そ、そうですか…。ありがとうございます。 それで、そのモデルのお仕事って、何をすれば? |
|
(`´) |
待って…今、鮮烈なイメージが……。 |
は、はあ? | |
(^-^) |
うん。なんだか今日は、いつもより素晴らしい作品を作れそうだ! |
そ、そうですか。それで、私はどうすれば…? | |
(`´) |
何も言わないで。ボクを見つめて。 |
(……!か、顔近づきすぎじゃ…!? …あ、あんまり近づかれるとどきどきしちゃう…!) |
|
(*^-^*) |
ああ。なんてきれいなんだろう。 キミといると、気分が高揚してくるよ。 |
(…ま、また恥ずかしいことを、この人は…!) | |
(^-^) |
うん!これでいい!! |
(`´) |
……。 |
(…今度は、すごい勢いで絵を描き始めた…。 …全く、こっちは心臓が オーバーヒートしすぎで壊れるかと思ったよ…。 …でも、すごいなぁ。 あっという間に白いキャンバスが、いろんな色に染まっていく…。 やっぱり、天才って呼ばれるだけあるよね。 …どんな絵ができあがるんだろう?) (……………………………………………………。 小一時間経ったけど… 私、いつまでこうしていればいんだろう…。) |
|
(`´) |
おいで! |
え、ええと…できあがったんですか? | |
(^-^) |
キミはどう思う? |
(どう思うって…。 私がモデル…って言ってた割には、人にすら見えない…。 これって…色のついた丸、よね…。 綺麗だとは思うけど…なんだか… …そのまま言っちゃっていいのかなあ?) |
|
('_') |
何か感じた? キミの気持ちを、正直に言ってごらん? |
(ウソ、ついても仕方ないよね…。 それにここでウソついて余計に気に入られても困るし…。) …白い空間に浮かんだ丸、ですよね。 すごく不思議な色で、とても綺麗ですけど… なんだか、まだいろいろと物足りない気が…。 それに…どこか、物悲しい色ですよね。 |
|
(`´) |
…… |
(や、ヤバイ!?いくらなんでも、いい過ぎた!?) | |
(*^-^*) |
キミは…ステキな女性だね。 |
は、はい? | |
(^-^) |
そうなんだよ。ボクも、そう考えているんだ。 この意味、わかる? |
(よ、よくわからないけど…もしかして私、墓穴、掘った?) | |
(*^-^*) |
……。 ボクは、キミみたいな女の子に初めて出会ったよ。 こんな気持ち、初めてさ。 |
(*^-^*) |
キミを独り占めしたいよ。 ……それって贅沢な望みなのかな。 |
(…ま、またこういう展開!?私、何かに呪われてるの!? ど、ど、どうしよう…!) |
シーン7
背景 | 秋の並木道 |
音楽 | 姫条まどか告白BGM |
キャラクター | 秋服・迷彩シャツに赤ジャケの姫条まどか |
表情 |
セリフ |
(…すっかり、秋になったなあ…。今年ももう、後半よね…。 しかし…今年は本当、怒涛のような日々だったよ…。 春に教授に交際がばれて、守村くんにラブレターもらって、 夏休み前には和馬くんに告白されて、 夏休みには三原さんにスカウトされて… …そのたび珪くんともひと悶着あって… 神様…私…何かした? ああ…ラブラブ党でやっつけてきた恋人たちの呪いかなぁ…?) |
|
('_') |
どないしたんや?そんなくらい顔は似あわへんで。 |
あ、ごめんごめん。 …ちょっといろいろ今までのこと、 思い出してたらブルーになっちゃって。 |
|
(-_-) |
そら、しんどいわなあ。 |
(あ…姫条君まで落ち込ませちゃった。だめだめ、こんなんじゃ!) で、でも!もう大丈夫! なんだかんだで、ここまで乗り越えてこれて、 前より珪くんのことわかった気がするし…。 それに、春よりはまだ、会うこともできて、 部屋に遊びにもいけるようになったし…。 それに、いつも姫条君にも助けてもらってるもの! もう全然元気だよ! |
|
(-_-) |
もう、大丈夫ってホンマか?無理してんちゃう? |
……やっぱり、わかる? | |
('_') |
オレにはお見通しや。 |
…ごめん。やっぱり、もうちょっとブルーでいさせて。 もう少し落ち込んだら、ちゃんと元気出すから。 |
|
('_') |
かまへんで。ガマンは毒っちゅうやろ? |
ありがとう。 …姫条君。 |
|
(-_-) |
なんや……。 |
いつも、ごめんね。 姫条君も忙しいのに、何から何まで頼って、 愚痴なんか聞かせちゃって…。 |
|
(^-^) |
アホ……。オレはいつでも自分の味方や。 |
…でも、いつも迷惑かけてばかりで、 私、何も返してないもの。そう思うと…。 |
|
(*`´*) |
つれないこと言うなや。 自分の弱音聞くんは、オレしかないっちゅうねん……。 |
…ん?何か言った? | |
('_') |
さあ、なぁ……。 |
(…なんだったんだろう?) ごめんね、待たせて。もう大丈夫。そろそろ、行こうか。 |
|
(*`´*) |
なぁ……。 |
なに? | |
('_') |
人裏切るようなことだけはアカン。 な……。 |
…う、うん。そう思うけど…。 どうしたの?突然。 |
|
('_') |
ええねん、ええねん。 |
えー?すごい気になるよ。なんなの? | |
(^-^) |
ええから、ええから!ほな、ぼちぼち行こか。 |
(…変な姫条君。) | |
(*`´*) |
はぁ……。 そんなはずやなかったんやけどなぁ……。 |
シーン8
背景 | 夜の公園・冬 |
音楽 | 姫条まどか・文化祭演劇 |
キャラクター | 冬服・ダークレッドのジャンパーの姫条まどか |
表情 |
セリフ |
(^-^) |
おーい!そこのお姉さん! |
(! き、姫条君…! ダ、ダメだ…は、早く涙止めないと…!) |
|
(*`´*) |
自分……。泣いてんのか?なんかあったんか? |
う、ううん。な、なんでもないの。 目にゴミが入って、それで涙が止まらなくて…。 |
|
(`´) |
ウソやろ。はっきりせえ。 |
う、ウソなんかじゃないよ。本当に…。 | |
(`´) |
なんやねん、自分!なんでそんなん言うんや。 |
ちょっ…、痛い、痛いよ! | |
(*-_-*) |
どこのどいつや!自分泣かすようなマネしおって……。 オレが仕返しに行ったるわ! |
や、やめてよ!私が悪いの! 私が勝手に傷ついただけなの! 珪くんは何も…! |
|
(あ…!) | |
(`´) |
なんやて? |
(…ど、どうしよう。あー、私のバカ! と、とにかくちゃんと説明しないと…。) ほ、本当よ。本当に私が悪かったの。 これまで、その、本当にいろいろなことがあって、 それで珪くんが不安になっちゃって…。 だから珪くんが、私がいろいろと話せないでいること、 問い詰めたくなって、当たり前なの。 でも私、話せないってことしか言えなくて、 だから…それで、ケンカになっちゃっただけで…。 わ、悪いのは、私なの! 珪くんに秘密ばかり抱えてる私で…。 だから、私が傷ついても当然だし、 今も勝手に泣いてただけ! |
|
(-_-) |
……。 やめてくれ。 |
え? | |
(*-_-*) |
そんな風に言わんといてくれ!そんな自分、見たないわ。 |
ど、どうしたの?何で怒ってるの? | |
(*-_-*) |
自分……。 このままやったらアカンやろ? やめようや。 |
や、やめるって…。珪くんとつきあうのを? な、なんでそんなこと言うの?冗談はやめて…。 |
|
(*-_-*) |
今のは冗談やないで。オレの事、嫌いか? |
(*-_-*) |
オレ……。 自分の事しか考えてへん。 オレの気持ち、分からんか? |
(き、姫条君が…私のこと!? …か、考えたこともなかった…。 ど、どうしよう…私、どうしたらいいの!?) |
シーン9
背景 | 雨の日の公園 |
音楽 | 氷室零一・文化祭演劇 |
キャラクター | 氷室先生 |
表情 |
セリフ |
(…雨、か…。 …そういえば、珪くんと会ったあの日も、 ここでこうして雨宿りしたっけ…。 …あの時は、まさかこんなことになるなんて、 思ってもなかったな…。 珪くんや姫条君と出会って、珪くんと付き合って、 ラブラブ党を辞めようと決心して… …いろんな、人に会って、いろんな人と別れた。 …その度、珪くんともいろいろあったけど… 今も私たちは、一緒にいる。 …はぁ…なんか、思い出しちゃうなぁ…。) |
|
('_') |
君か。 |
と、党…い、いや氷室教授!? どうしてこんなところに!? |
|
(^-^) |
ほほう。今日はどういう日だ? |
…どうって…平日で…雨の日です。 | |
('_') |
その通りだ。 |
…つまり、氷室教授も雨宿り、ですか? | |
('_') |
そういうことだ。 |
(…だったら最初から、そう言えばいいのに。 …相変わらずだなぁ、党首…いや、氷室教授も。) |
|
('_') |
何か問題か? |
いいえ、別に。 | |
('_') |
結構。 |
(気まずいなぁ…。 …そういえば、ラブラブ党のアパートに軟禁されてから、 氷室教授とはロクに会ってなかったな…。 ペナルティもいつも電話だけで…。 …久しぶり、だよね…。) |
|
(`´) |
なんだ?何か話があるのか? |
…はい。 教授はどうして、 私が珪くんとつきあうのがイヤなんですか? |
|
(`´) |
何?君は本気で言っているのか? |
はい。 …私、珪くんとつきあうようになって、 いろんなことがありました。 その度、ケンカしたり、誤解したり、で本当に、 お互い嫌な面とかいろいろ見せ合って… それこそもうイヤ!って、優しくしてくれる人を 選びたくなったりもしたけど… …でも、やっぱり、私、珪くんが好きです。 一緒に、いたいです。 それでも、私じゃ、ダメですか? 氷室教授の中で、「悪いムシ」でしかありませんか? |
|
(*-_-*) |
……。 |
もちろん、氷室教授から見れば、 そんなのもまだまだヒヨッコのたわごとで、 全然結婚とかするような資格には、 ならないのかもしれないけど…。 それでも…ラブラブ党を抜けて、 普通の恋人同士として、 つきあうような人間としては…認めて、もらえないですか? |
|
(-_-) |
……。 |
(黙っちゃった。 …やっぱり、ダメかなあ? …人も来ないし、二人きりで逃げられない状況だから 思い切って言ってみたけど…。) |
|
(*`´*) | そういうことではない…。 |
え?…そういう事じゃないって… どういう、ことですか? 私、何か間違っています? |
|
(-_-) |
ついてきなさい。 |
え、でも…雨、降ってますよ? 傘、持ってないんじゃないんですか? |
|
('_') |
そんなわけはないだろう。 |
え!?傘あるんですか!? だったら何でこんなところで雨宿りを…? |
|
(*`´*) |
……。 君の言いたいことはよくわかる。 来なさい。 |
は、はい…。 (な、なんなんだろう…。あれ、そういえば…。) …珪くんも、そうでした。 …初めて会った日、傘があるのに雨宿りしていて…、 私に…傘を貸してくれました。 …どうして、なんですか? |
|
(*`´*) |
……。 |
(黙っちゃった。 …まあとりあえず、ここは大人しくついていこう…。) |
|
(*-_-*) |
……。 |
シーン10
背景 | 守村の部屋・昼間 |
音楽 | 氷室零一・文化祭演劇 |
キャラクター | 氷室先生 |
表情 |
セリフ |
(久しぶりだな、この教授の執務室も…。…1年ぶり、か。) | |
('_') |
その服装で寒くはないか? |
あ、はい、大丈夫です。…あんまり、ぬれませんでしたし。 教授のおかげです。 |
|
(*`´*) |
そうか……。 |
氷室教授は、大丈夫ですか? 傘、大分私をかばってくれたみたいですけど…。 |
|
(*-_-*) |
そんなことを私に聞いてどうする? |
どうするも何も…。 氷室教授も今、心配してくれたじゃないですか。 ラブラブ党の裏切り者で、弟を惑わす悪いムシ!なのに。 …それと、同じですよ。 |
|
(*`´*) |
……。 それは違う。 |
え?何がですか? | |
(*`´*) |
……。 君は恋愛と呼ばれる現象が 単なる脳内物質のイタズラだという事を知っているか? |
(…やっぱり、相変わらずだなあ。 氷室教授の、動揺すると話が突然飛ぶクセ…) …知ってますよ。ラブラブ党で、いろいろ教わりましたから。 …でも、それでもいいじゃないですか。 たとえきっかけはイタズラや偶然に過ぎなくても… それでも、人は人と出会って、成長していきます。 もちろん、傷つくこともたくさんあるけど…、 それでも、それがなければ、 大事な…その人がいるだけで幸せになれる… そんな人と出会うこともできません。 だから…。 |
|
(*`´*) |
そうか……。君らしいな。 |
そうですか? …昔の男性不信の私を知ってる氷室教授に、 そういわれるとは思いませんでした。 |
|
(*-_-*) |
……。 君に言いたいことがある。 |
(*-_-*) |
……。 |
(…氷室教授の話は、こうだった。 教授と珪君。二人の兄弟は、いつも両親のケンカを見て育った。 そしてある雨の日、口論の末、 二人の母親は二人の目の前で家を飛び出し… 二人を置いて、車に乗ってどこかへ行ったこと。 二人は追いかけたけど、全然追いつかなくて、 …次の日から、二人はひどい風邪に苦しんで…。 その時も、父親は仕事に行き、 教授が苦しみながら珪くんの手当てをして…。 それ以来、二人とも、雨が大嫌いになって、そして… 氷室教授は、ラブラブ党を作った。 …夫婦が…恋愛なんてあるから、こんなことが起こるんだって。 …全ての人に愛を与えられる、そんな世界なら、誰も、 こんなふうに傷つくこともなかった。 自分たちが…こんなにつらい思いをすることも…って…。 確かに、ラブラブ党のやり方は間違ってたと思う。 だけど……) …すみません。気にしないでください。 泣き虫なんです、私。 放っておいてくれて大丈夫です。すぐ…とまりますから。 |
|
(*-_-*) |
……やめなさい。 無理をする必要はない。 |
すみません。 | |
(*`´*) |
……。私は、君と初めて出会った時の事をよく覚えている。 |
…私もです。 そういえば、あの時も教授、 泣いてる私を慰めてくれましたね。 |
|
(*^-^*) |
そうだな。 |
それから、私、毎日ラブラブ党に通いましたよね。 | |
(*`´*) |
君はいつも、私のそばにいたな。 |
(そう…。そうだ。…今、わかった。 あの時の私…教授が好きだったんだ。 …愛の共産化を掲げるラブラブ党でそんなこと言えなかったし 信じて、また裏切られるのが怖くて… 認めることもできなかったけど…。 …なのに、私が…私が、その氷室教授を…裏切ってしまって…。) …氷室教授。いいえ、党首。 |
|
(-_-) |
なんだ? |
…突然、辞めたいなんて言って、本当にすみませんでした。 それに、珪くんのことも。 …付き合う前にちゃんと相談すべきだったんですよね。 …今更謝っても、取り返しつかないかもしれないけど… ごめんなさい。 本当に、ごめんなさい。 |
|
(*`´*) |
……やめなさい。 |
でも、私…。 | |
(*^-^*) |
…… これを君に受け取って欲しい。 |
これ…は…。 ラブラブ党の名簿の控えと、党首証明!? |
|
(*-_-*) |
これは、私の気持ちだ。 |
でも、これを渡したら…党首のラブラブ党の実権、 なくなっちゃいますよ? それに、私がもうやめますって言ったら、 それでもうラブラブ党はなくなっちゃいますよ?…いいんですか? |
|
(*`´*) |
もちろん。 |
何で、私に…? | |
(*`´*) |
私はずっと君を見てきた。 君には何か人の感情を揺さぶる力がある。 君と出会って、私は変わった。 君のおかげだ。 |
氷室、教授…。 | |
(*^-^*) | 君を忘れることはないだろう。君に出会えて、よかった。 |
(*^-^*) | 行きなさい。 今日の君の姿を、私は一生忘れないだろう。 私はもう、何も思い残すことはない。 |
(氷室、教授…!) 氷室教授、私…私…! |
<FIN>
キャプテン・ラヴ〜Girl's Side〜01を読む
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