二十日目 |
……我が杞憂にもかかわらず、ドリキャス版シーマンが出てきて、カエル型シーマンを連れ、共に森の奥へと去っていった。そして、森に残された卵から、イグアナが生まれる。 が、一つ問題発生。 ……もしかしてイグアナになったらこっちが好物なのだろうか、好物あげたら上機嫌になって話を聞いてくれるとか、そういうシステム?と、これまで食べさせたことのない毛虫(刺されると指が腫れるらしい)を与えてみると、ヤツが病気になる。 私「(しまった……どうすれば治るんだろ……?)シーマン、何が欲しい?」 ごめん、それだけは無理。 |
二十五日目 |
声変わりしたシーマン、例外はあるものの、やっとこっちの話を聞いてくれるようになる。 私「(確かこれも通じたな……)今何時?」 そっちこそ何だ。 また、友人についての質問を受ける。 ヤツ「……でさ、お前、友達の嫌いな所ってどこ?」 ……私より実在する友人に殺されてもしらんぞそれは。 |
二十七日目 |
森にある川で泳ぎの練習をし、イグアナにもかかわらず泳げるようになったシーマン。 ……泳げたところでエラ呼吸ができないのに海中は渡れないと思うのだが、本人がそう言うので、望み通り海へ落とす。 海に入った途端、シーマンが思い出を振り返り始めた。……予想はしていたが、どうやらここでお別れらしい。 ヤツ「……まあ、俺もいろいろお前に言ったけど、 私「(妊娠中でだるそうなシーマンに対して)頑張って」 私「(笑顔で嘘が言える自分を哀しく思いながら)好きー」 私「(その日初めての訪問で、海に流したら死ぬカエル型に対して)元気?」 私「(今いくつ?がこう認識されたらしい)ムカつくー」
ナレーター「…シーマンは旅立っていきましたね。 ……ホンットにな。 |
……こうしてシーマンは去り、約一ヶ月に渡るシーマンと私の共同生活が終了した。 どうにも特に悩みもない、友人にあえて言うほどの不満もない、という私では、なかなかシーマンの憎らしさは堪能できないらしいです。
|