駄文日記SideB

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※こちらは裏日記です。管理人の地および暗黒面が強く出ていますので、苦手な方、管理人に夢を持っていたい方は上からお戻りください

※また、基本的にネタバレありなのでネタバレがダメだ、と言う方もお戻りください

※さらに「作品名」「ぶっちゃけ」「感想」キーワードが出ている日は、8割方グチってますので、そのタイトルに思うところがなく、純粋に好きな方全力でお戻りください

※裏日記ですので感想などありましたらひっそりとお伝え願います。あくまでもひっそりお返事するかもしれません。

※日記は上に行くほど新しいです。古い日記を読みたい時は一番下から読んでください。

※50KBを越えるか、月がかわったら倉庫に保管・移動します。倉庫はコチラ

2025/6/30

A:
 いろいろあって思い出した、過去のミステリー?ゲームへの恨みつらみを言います。

B:
 恨みつらみ。

A:
 思い出してしまってねー。ただ、まあ確認してみたら、2009年の5月にもこの裏日記でタイトル出してぶちまけてたんだけど。今回検索してみたら、リメイク配信とかされてるみたいなんで、今回はゲームのタイトル出しません。あと登場キャラを男性→女性にしたりなど、本質は変わらない程度にウソを混ぜますので、そこらへんもよろしくお願いします。

 あと流れ的にうっすら「赤川次郎サウンドノベル月の光〜沈める鐘の殺人〜」のネタバレ感想、人によっては悪口も混じりますので、ご了承ください。

B:
 16年越しにリバイバル。

A:
 まあ残ってたから……当時の恨みつらみが……16年前のこの裏日記どころか、たぶんサイトやる前の、自作の怒りに満ちた感想の文章までも……。なんか2002年11月とか作成日時がなってたな……。

B:
 ……呪いの文書こと呪詛を残しておくな。

A:
 別にここで出すために残してたわけじゃなかったんだけどねえ。単に当時、友人あてに送るために作っただけで。ミステリーゲームやらサウンドノベルやらで思い出したので。

 繰り返します、今回、タイトル出さずに過去にプレイしたミステリーなゲームへのぶっちゃけ感想、愚痴を言います。盛大なネタバレかつ本当に今回それだけなので、苦手な方は逃げてくださーい。いいですねー警告しましたよー。

B:
 はあ。で。

A:
 とりあえず該当のゲームのタイトルは、□□殺人事件、とします。

 で、思い出しついでに当時の呪詛こと感想を読んだところ。まず「ああ、私向けじゃなかったな、ゲームの出来がいい悪いじゃなく、私の期待にこたえてくれなかったんだな」……って納得しそうになったんだけど。

 ただ、その後「いや、でも、当時の私の期待って、そんな特殊でもないよな?ミステリーのゲームって言われたら、この程度の期待は普通にするよな?」ってなってさ。結局、一瞬納得しそうになった反動で余計にイラっとした。

B:
 無駄なイライラ増やしおって。

A:
 まさに呪詛!

B:
 知らんけど。

A:
 私も知らない。で、結局。当時、プレイ前の私が、□□殺人事件に何を期待してたか、と言うと。

 「ゲーム内の謎はすべて犯行に関係していて、その謎が、事件・トリックに関係ある形で、綺麗に解かれる」ってのと「問題編・解決編とわかれている場合、すべてのパーツは問題編でそろっている」……だったんだけど。

 □□殺人事件、まーその期待、全部ぐちゃぐちゃに踏みにじってくれやがりましたね、はっはっは!あんのヤロォ!

B:
 キレ方が怖い。

A:
 大変に失礼いたしました。思い出しムカつきが。つい勢いづいて。

 まあ、その、いまだに怒りが鮮やかに思い出せるゲーム『□□殺人事件』と私の出会いは、たぶんお店のゲームコーナーにおいてあった、これもたぶんだけどファミ通の出してた、無料配布冊子だったの。……携帯電話でできるゲーム100選とかそんなのだった。たぶん。

B:
 たぶん多いな。

A:
 日付的に2002年10月ぐらいの話っぽいので。いろいろうっすら。

 で、もらってきたその冊子を、何かおもしろいゲームないかなーと家で読んでたところ。私の持ってた携帯電話でできるゲームに、その『□□殺人事件』があって。……でもそのときは、すぐにプレイする気はなかったの。なぜならその冊子には、『□□殺人事件』前編配信中、としか書かれてなかったから。……どうせやるなら、まとめてやりたいなーって。

B:
 まあ、それはな。

A:
 で、その冊子の日付が……8月だったかな?とにかく、読んだときの、一ヶ月だか二ヶ月前だかに出た冊子っぽかったから。何か変わってるかな?って改めて『□□殺人事件』をネットか携帯電話で検索してみたら、後編が配信されてて。それならいっか、おもしろくても、逆に期待外れでもすぐに結果が出るし……ってプレイしたんだけど。……それが、そもそもね。

B:
 どうした。

A:
 終わんなかったの、後編で。「つづく」になったの最後。「後編」なのに。……はい?ってなった。

B:
 後編なのに。

A:
 で、また検索してみたら、私がダウンロードした一週間後だったか一か月後だったかに「解決編」が出る……とあって。ふざけんな!って思ったの。まず。

B:
 「まず」なんだ。まだ。

A:
 安心して!まだまだ続くよ!

B:
 ……安心ってなんだっけ。

A:
 心が安らぐことじゃないかな!

B:
 安らがない、安らぎようがない。

A:
 うん、それはそれとして。

 で、イラっとして、しばらく「騙したなあ……!つーか三部構成なら、普通に前中後編だろうがあ……!」などとムカついてたんだけど。まあ私がどれだけ言ったところで、配信が早まるわけじゃないし。当日前後に覚えてたら、そのときは解決編やろう……って思いなおして。結局当日だったかな、とにかくそのころ、解決編をやったらね。

B:
 はあ。

A:
 まあ細かく言ってもしかたないから、確実なことだけ言うんだけど。

 前後編の時点で、どう解決されるのか、私が期待してた謎……ってのが、二つあって。

 それが「殺された被害者の死亡推定時刻より後に、被害者から連絡が来た」ってのと「主人公たちが死体発見時、通報するため現場である被害者の部屋をはなれた……が、部屋に戻ってきたとき、死体発見時にはなかったコップが部屋にあった」の二つ……だったの。

 で、この二つがさ、解決編で。「連絡の謎」→「メールが遅延してました」、「死体発見時にはなかったコップ」→「そのとき殺人犯でない人が、死体を見つけたものの通報せず部屋にいて家探ししてたところ。主人公たちが来たため隠れ。……主人公たちが部屋を出たすきに逃げるとき、いつもの習慣で、コップをおいて立ち去ってしまった」……などと、とっても雑に処理されて。すっごくムカついたの。私の心にわずかに残ってた楽しみの謎が、どうでもいいと言わんばかりに投げられて。

B:
 わずかに残ってた。

A:
 いやー、そもそもなんだけどその事件ってのがさ、被害者の自宅・マンションの一室か何かでの密室・不可能殺人……かと思いきや、合カギが複数あって。容疑者の大半が殺害可能でね。しかも別に合カギなくても、それなりに被害者と親しい人なら誰でも可能な手口だから、ぶっちゃけその手の、個人的に解いてほしかったような殺人事件の謎が、なーんにもなくて。

 それで残ってた謎に期待してたらそれですよ。あ?ってなってさ。しかも。

B:
 しかも。

A:
 まあ既に私の楽しみ、事件・トリック的な謎がほぼなくなった時点で、だいぶイラついてたんだけど。残った真相、動機とか犯人とか、そういうのがさ。……まさかの「解決編でしか出てこない人物・情報が大量にあるので、超能力者でもない限り、誰がどう考えても前後編の時点で全貌がわかるわけがない」って状態で。

 は・う・わあ!と心のちゃぶ台3つぐらいひっくり返したよ。時間と期待と金を返せえ!って。

B:
 2002年に?

A:
 2002年に。たぶんだけど10月じゃないかなあ。うーらーみーます♪にくみーます♪のーろーいーます〜♪

B:
 急に歌わんでいい。

A:
 すみません呪いたくて。

B:
 呪いの衝動を歌にのせるな。

A:
 大変に失礼いたしました。

 とまあ、私が当時、ミステリーなゲームと聞いて、期待してたすべてを踏みにじられたものだから。それからだいぶ忘れてたんだけど、たまたま先日名前を見かけて、一瞬で恨みつらみを思い出した次第です。□□殺人事件。

B:
 怨恨の瞬発力がえげつない。

A:
 それだけひどいことをした公式が悪いです。

 ついでに言うと、その紹介されてた冊子で、□□殺人事件に「呪われた○○○○に隠された秘密とは?」ってキャッチコピーがあったのに、その○○○○に隠された秘密、特になかったからね。

 あああ本当に思い出しただけで心のちゃぶ台が足りないいい……!うーらーみーます♪にくみーます♪のーろーいーます〜♪

B:
 ……いや、いっそ歌ってすむならそれでいいけど。

A:
 気持ちヘビメタというかデスボイスでお送りしたい次第です。のー!ろー!いー!ますう〜!♪

B:
 心のこもった歌だな、嫌な方向に。 

A:
 それだけ!ひどいことをした!公式が!悪い!

B:
 わかったから。

A:
 失礼しました。

 まあ、ぶっちゃけると、先日楽しくプレイしてた月の光でも、事件や全体に関する矛盾とか、似たような問題点もあるのはあるんだけど。それでも月の光は楽しかったから、単純に私から見て、楽しさが足りなかった気がするなあ、□□殺人事件。もちろん私がプレイしたのはガラケーでの話だから、容量の問題もあるとは思うんだけど。

 つーか容量の問題すぎて、犯人すぐわかったからね。

B:
 容量の問題なんだ。

A:
 ああ、他のサブキャラはグラフィックがないのに、その犯人だけ、前後編の時点ではサブキャラもサブキャラなのに、グラフィックがあるから怪しいなーって。そういう理由で。

B:
 まさかの完全に容量の問題。

A:
 確認したら、現在リメイクが配信されてるみたいなので、そっちで何がどうなってるかは知らないけど。まあ少なくとも前後編・解決編、みたいな構成にはなってない、まとまってるとは思うし、犯人以外のサブキャラにもグラフィックが用意されてる可能性はあるので……私がプレイした当時とは、少なくともいくつかは話が違ってくる……とは思うけど。

 個人的には20年だか15年以上だか越しに、一瞬で恨みつらみが鮮やかによみがえるほど嫌な思い出でした。□□殺人事件。

B:
 鮮やかに。

A:
 もちろんミステリーと名付けられた作品に、何を求めるかは人それぞれだと思うので、個々の好みや趣味にもよるかもだし、ひどいバグとかランダム分岐みたいなものがあるわけでもない……そういうバグなゲームも、知らずにやったこともあるから、それよりはマシっちゃマシかもだけど。

 ただ少なくとも私にとっては、□□殺人事件は、本当趣味に合わない、やらない方がよかったゲームだったな、って話です。いまだに前後編・解決編という構成はマジふざけんなと思う。ついでに言うと被害者にも犯人にもまったく同情できなかったので、本当知らんがな、なんだこの事件、使わされた私の時間返せ……感えげつなかった。

B:
 ぼろぼろ恨みつらみが出すぎだろ。 

A:
 公式が!悪い!

B:
 ……わかったから。

A:
 という思い出しついでの恨みつらみでした。

B:
 思い出しついでの。

A:
 まあ繰り返しになるけど、結局は□□殺人事件、もともといろいろ私の趣味じゃなくて。それでも事件部分がおもしろければ、最低限の期待にこたえてくれれば、それでもいいかな……って思ってたところに、その最低限のハードルを下まわる出来の事件だったから、余計に怒りが爆発したって感じかなあ。もちろん容量の問題もあったとは思うけど。

 たぶんだけど他がもうちょっと好みだったら、そこまで全部きいいいい!とはならなかったと思うんだけどねー。まあもちろん乙女ゲーもそうだけど、ミステリーとか推理ゲームって、個々のハードルの差が大きかったりもするんだけど……。

B:
 そんなものか。

A:
 何を求めるかって話ではあるけどねえ。考えてみたら、正直月の光に関しては、ミステリーとか事件と言うより、土曜ワイドとかでちょこちょこあった、殺人ラブコメドラマ感を求めてた気もしなくもないので……。

B:
 □□殺人事件にはなかったと。殺人ラブコメ要素。

A:
 なかったねえ。主人公まわりにはまったくそういうのなかった。まあ、仮にあったとて、よかったのかどうかはわからないけど……。うーらーみーます♪にくみーます♪のーろーいーます〜♪

B:
 ……いらん方面に心のこもりすぎた呪いの歌でしめるのやめてください。

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2025/6/18

A:
 表でも言いましたが、約20年以上ぶりにプレイしたサウンドノベル、月の光〜沈める鐘の殺人のぶっちゃけ感想いきます。

B:
 ぶっちゃけと言うなら、表でもだいたいぶっちゃけてたような。

A:
 そうなんだけどねー。まあ攻略とかのネタバレも含めた長文だから、ついでにこっちで、と思って。

 というわけで以降、プレイステーション(以降PS)2ソフト「月の光〜沈める鐘の殺人〜」およびニンテンドーDS(以降DS)ソフト「月の光〜沈める鐘の殺人〜」さらにこれらの移植・配信・リメイク作品含めた、ストーリー・システム・エンディング・犯人、および原作小説含めたがっつりネタバレ、ぶっちゃけ感想こと愚痴や悪口が含まれます。

 また、話の流れでPSソフト「夜想曲」「夜想曲2」、「かまいたちの夜」シリーズ、「春ゆきてレトロチカ」、前回の日記こと6/2付けのここ、裏日記のネタバレがありますので、苦手な方、見たくない方は逃げてください。

 いいですねー警告しましたよー。プレイ中だったのに!とかプレイするつもりだったのに!なんて言われても知りませんよー。

B:
 はあ。で。

A:
 まあ、たいしたことではないんだけど。PS2版から約20年以上ぶりに、2008年発売のDS移植版月の光を今回、プレイして。

 ゲームだから、と言えばそれまでだけど……難易度に、まあまあ無理だろ!ごく普通の20代一般人として考えた場合、ベストエンド行くの無理だろ!と正直思った。正直。

B:
 そうなんだ。知らんけど。

A:
 まあ表でも言ったし、本当ゲームだから、と言えばそれまでなんだけど……。第1話、ベストエンドに行くまでの道のりがね。

B:
 はあ。

A:
 まず選択肢で差分とかはあるけど、基本変わらない、第1話の共通部分として。

 主人公は秋、紅葉あふれる武蔵野の女子高『鐘園学院(しょうえんがくいん)』に来た教師。

 学院について早々、一月前に学院の男性教師、草壁先生が学院の鐘楼から落ちて亡くなったと知り。主人公が現場周辺に行ったところ、花をお供えしにきていた草壁先生の婚約者、美佐子と出会う。草壁先生は殺された、自殺なんてありえない、と言う美佐子に、何かわかったら教えてほしい、と頼まれた主人公だった……ってのが、選択肢にかかわらず、共通する流れなんだけどさ。

B:
 はあ。

A:
 ちなみに学院に来た次の日とかせいぜい3日目とかそんなんです。美佐子との出会い。

B:
 展開早いな。

A:
 うん、私も久しぶりにプレイして日付設定知ってびっくりした。

 で、まあともかく。その後、主人公がベストエンドにたどりつくための行動と言うか、必要な選択ってのが。

 まず美佐子と会った次の日かな?とにかく行動を選択できる日に、美佐子と昼食を共にして。美佐子が出してきた草壁先生の遺書?みたいなものを見て、遺書じゃないのでは、と言い。美佐子からの、今から警察に話を聞きに行くけど一緒に来ないか、という誘い……は断って。でも気になるから、と一人で警察に行って、担当の刑事から話を聞き。

 その夜、遺書を気にして事件現場を調べよう、と決めて次の日。事件現場に行って何者かに突き落とされかけることで、パートナーキャラ、デフォルト名「古谷」から、学院の土地を狙ってる不動産屋が怪しい……という情報と、古谷の協力をゲット。不動産屋を古谷と調べることに決めて。

 不動産屋を張り込み、出てきた男性社員は古谷に尾行させ、自分は残り。美佐子が怪しい車に乗るのを見かけたので、尾行して。その先で古谷と合流、古谷は危険だから、と帰宅させ。そのさい古谷に「危ないことはしないで」などと言われて、しないと約束した……にも関わらず、主人公は一人で、美佐子たちが入った建物に侵入する……ことで、ベストエンドです。

B:
 ……ベストエンドなんだ。それで。

A:
 公式攻略本を確認しながら書きました、ベストエンドです!

B:
 ……ベストエンドでもストーリー的にはバッドエンドとか、そう言うことじゃないだろうな。

A:
 違います。まあざっくり言うと、侵入先で見つかった主人公は、美佐子と話していた、草壁先生を殺したヤクザにクロロホルムで眠らされ、廃工場に美佐子と共に移動、監禁されます。が、古谷が主人公に持たせてくれてたPHSのGPS機能のおかげで、古谷が連絡した警察で主人公の居場所がわかり、危機一髪で警察がヘリや機動隊と突入、ヤクザは取り押さえられて捕まり、美佐子も主人公も助かり、ハッピーエンドです。

B:
 ハッピーエンド……。

A:
 いやまあハッピーエンド自体はいいというか、別に文句はないんだけど。昼食から遺書の流れ以降、なかなか主人公の行動に無理がないかと。

 警察に一緒に行くのを断る……まではともかく、その後、結局警察行くのはなんなの?そしてパートナーキャラと不動産屋を調べるよ!はともかく、その方法が「張り込み」なの?たまたま効果あったけど、普通は張り込んだからって何もないよね?

 んでもって不動産屋から出てきた社員?は、パートナーキャラに一人で尾行させて、美佐子は自分が尾行してるけど、それもだいぶ不自然では?つーか尾行って法律に引っかからないの?一般人だよ?百歩譲って尾行はいいとしても、建物に侵入は、不法侵入以外の何物でもないのでは……?

 と、表でも言ったけど「丁寧に生存フラグを立てないとバッドエンド」なゲームなのはわかってるけど。人間の行動としては、いろいろ無理があるというか、だいぶ不自然な気がしなくもないな……と。思った、ぶっちゃけ。

B:
 それ、仮に自然な行動したらどうなるんだ。

A:
 んー、まあ、自然な行動と言うか……そもそもこれ以外のルート、ほぼバッドエンドです。他にもグッドというかノーマルというか、一応第2話に続くエンドはあるんだけど。第2話読んでると、これ、第1話のベストエンドの続きだなって思える描写あったので、基本ベストエンドが、ストーリーの基準なんだなーと。

 で、第1話の他のエンドをざっくり言うと、主人公は監禁を免れて助かって、犯人にあたるヤクザたちは逮捕されるけど、美佐子は死ぬ、が第2話に続く形になるノーマルエンド。それ以外は、主人公が死ぬ、あるいは美佐子がヤクザに殺されて主人公のせいにされる、あとは……美佐子が姿を消したり、草壁先生の死が自殺で処理されたと聞いたり、主人公が無関係の人を犯人では、と疑って終わる、迷宮入りエンドなので……。

 つまり自然と言うか、私が個人的に、現実の人間として、主人公にありえると思われる範囲の行動をとらせると、事件は解決しません。そういうゲームです。ある意味リアル。

B:
 嫌なリアルだな。

A:
 まあね。別に嫌いじゃないし楽しかったけど、改めてプレイすると難易度というか、一応現実設定の話としてはどうなんだろう……と思ったなと。正直。

 というかPS2版プレイ当時、本当に心から「夜想曲1とか2に比べれば難しくない」とは思ったし、それでこのサイト開設当時のレビューにもそう書いたんだけど。今回改めてプレイして「すみません、全然難しかったです」と改めて思った。ごめん。

B:
 当時はなんでそのように。

A:
 いやまあ、前回のここでも言ったけど……赤川次郎サウンドノベルシリーズでの月の光の前作にあたる「夜想曲2」で100回グッドエンドにたどりつけなくともあきらめず、さらに自力でたどりついた後の新たな展開に、その100回の失敗すら許してしまった、ある意味で赤川次郎サウンドノベルシリーズに訓練されすぎたプレイヤーだったので……。基準が……狂ってたなって……。

B:
 ……まあ、誰しもが100回失敗しても気にしないプレイヤーではないだろうな。

A:
 そこは人にもよるだろうけどねえ。それにたまたまおまけ要素で100回が判明しただけで、そうじゃなかったら気づかなかっただろうし。月の光は発売当時、何回失敗したとかは覚えてないしね。……100回ではなかったと思うけど。

B:
 数えてなかっただけで100回越えてたりして。

A:
 うーん、ないとは思うけど、わかんないなあ。まあ、サウンドノベルにかかわらず、ある程度ネットやスマホで無料で攻略情報が手に入る時代なので、そこらへんでまた変わってるとは思うけどね、難易度。

 本当繰り返すけど、別に嫌いなわけではないんだけど、月の光。元警察とか元探偵とか元弁護士とか、あるいはすごい強いとか、そんなわけでもない一般人が事件を解決するのって、自然な範囲だとなかなかに難しいんだな……と思ったのも正直なところ。

 金田一少年の事件簿とか、基本密室状態、しかも連続殺人で、主人公が解決せざるを得ないから、一般人でもまだわかるけどね……。本当、事件云々に関わるストーリー作るのに一番早いのは、主人公が警察やら刑事だなーとは思った。

B:
 まあ、リアルに事件解決が仕事だからな。警察は。

A:
 そういや土曜ワイドとかの二時間ドラマでも、覚えてるシリーズものって、主人公元警察とか、あるいは主人公本人は警察じゃない一般人だとしても、身内が警察で、主人公も警察関係者扱いだったな……と改めて思ったよ。

B:
 他はどうなんだ、サウンドノベルとかテキストアドベンチャーの推理もの。

A:
 んーざっとプレイしたゲームのレビュー、見なおして思い出したけど……赤川次郎サウンドノベルシリーズ以外で推理要素があって、って話だと、かまいたちの夜シリーズぐらいの気がするなあ、一般人主人公。逆転裁判シリーズもアドベンチャーではあるけど、そのジャンル範囲かな?とも思ったんだけど……あれ主人公弁護士で、被告・依頼人の無罪を勝ち取るために捜査してる形、警察にかかわってるから、一般人範囲とはちょっと違うしね。

 あとかまいたちの夜は殺人事件ルートで一般人、なだけで、他ルートだとそうとも限らないし、ホラー入ってたりもするし。春ゆきてレトロチカは……主人公推理小説作家だから、一般人とも違う気がする。そして一応あれも、密室っちゃ密室殺人、それにそもそも事件解決に協力して、みたいな形で始まってて、主人公が解決せざるを得ないから、仮に一般人扱いだとしても、そんな不自然ではないかなーって。

B:
 密室か。

A:
 まあ、話もどすけど。……そこまで細かくシチュエーションにこだわるわけではないけどさ、これが正解って選択肢が、わかるかー!ってことが多かったのは多かったんだよね、月の光。それで、いや、そもそも正解選択肢、まとめると人として行動が不自然じゃね?ってなったって言う。

 ついでに言うと原作小説では主人公、高校かな?で一番になったことがあるぐらいには水泳が得意だったりと、それなりに体力に優れてる設定ではあるんだけど。水泳云々が関わってくるの、プロローグだけだったし、その水泳が得意で一番とったことあるって話も、ゲームには出てこなかったねー。

B:
 だいぶ違ってるな。原作と。

A:
 前回も言ったけど、原作もとにした話が1割から3割ぐらいで、あとはキャラ使った別の話って感じだからねえ。赤川次郎サウンドノベルシリーズ。

 私は嫌いではないというか、もし新作が出たら買うぐらいには好きは好きなんだけどさ。あと逆に、あまりに簡単に事件が解決できたら、それはそれでつまらないかな……とも思うんだけどね。

B:
 まあ、そこらへん、難易度の基準は人によって違うだろうけどな。 

A:
 どこまでかって話でもあるしねー。まあただ夜想曲2のときの100回バッドエンドとかは、明らかに難しすぎるというか、もはや理不尽な気がしなくもない。

B:
 それ基準にするとすべてが狂うしな。

A:
 100回レベルはさすがにもう勘弁してほしいかなあ。逆に自力でどうグッドエンドにたどりついたのか、もう思い出せない。

B:
 というか、普段はどれぐらいなのか覚えてるのか。

A:
 いや、覚えてない。言ったように夜想曲2はおまけ要素でたまたまわかっただけで。それに、他のサウンドノベル系というかゲームのプレイ回数って、出ててもだいたい全体で、だから。……夜想曲2は第2話だけで100回以上バッドエンドだったから、また話が別かなって。

 あと難易度云々、個人的には攻略本出してくれるかどうかでまた許容範囲変わってくるけど、最近はそもそも出してくれなかったり、出してくれても、当時よりも本の値段も上がってるしね……。

B:
 攻略本か。

A:
 ただかまいたちの夜のリメイクとかもそうなんだけど……物によってはゲーム内でシナリオのフローチャートが見られて、隠し以外は攻略本いらないシステムになってたりもするけどね。あとエンディングリストがついてたりとか。

B:
 物によって。

A:
 まあ、最近のは2022年発売の春ゆきてレトロチカぐらいしかプレイしてないから、攻略本含めてどこまでが標準なのかは知らないけどねー。

 とまあ、月の光を久しぶりにプレイして思ったあれこれでした。

B:
 あれこれ。 

A:
 まあ繰り返しますが、好きは好きです、月の光。リプレイしていろいろツッコミ入れたくはなったけど。たまには一般人として事件解決したい気はするよ。ただしフィクションに限る。

B:
 まあ、現実で一般人が事件解決するとしたら、完全に身近なところで犠牲が出たうえで、になるしな。人にせよ物にせよ。

A:
 嫌です。そして旅行先で事件も嫌です。何故楽しみにいく旅で事件に遭遇せねばならぬのかって話です。

 ていうか仮に自分が腕利きの探偵や刑事だとしても、休暇中に事件なんて遭遇したくないよ。普通に旅行や食事させてくれよとしか。人間だよ。事件解決能力や訓練による身体能力がどれだけあっても、それ以外はごく普通の人間だよ。

B:
 名探偵あるところに事件あり……?

A:
 私、フィクションでもリアルでもまったく名探偵じゃないので勘弁してください。

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2025/6/2

A:
 ホラーなゲームというか、サウンドノベルの思い出話をします。前回のこここと裏日記に引き続き。

B:
 引き続き。

A:
 思い出しついでに考えてたら書きたくなったので。

 というわけで以降、スーパーファミコン(以降SFC)「学校であった怖い話」「魔女たちの眠り」「かまいたちの夜」プレイステーション(以降PS)「夜想曲」「夜想曲2」「学校であった怖い話S」、PS2「かまいたちの夜2」「かまいたちの夜×3」「月の光〜沈める鐘の殺人〜」および、これらの移植・配信・リメイク作品含めた、ストーリー・システム・エンディング・犯人、および原作小説や派生ドラマ含めたがっつりネタバレ、物によってはぶっちゃけ感想こと愚痴や悪口、恨みつらみが含まれます。また、前回の日記こと5/29付のこの裏日記での話のネタバレがありなので、苦手な方、見たくない方は逃げてください。

 いいですねー警告しましたよー。文句は受けつけませんよー。

B:
 はあ。前回そんな語りたい衝動ないとか言ってなかったか。

A:
 いやまあ、そうなんだけどさ。前回SFC「学校であった怖い話」とPS「学校であった怖い話S」について語ってて。「そーいや私、そんなホラーが好きかと言われれば、そこまでではないのに『学校であった怖い話』は、今思い出しても結構好きだな、なんでだろ?」って思って、考えたら。

 「学園ものの短い話がいろいろ読める」「選択肢によってはハッピーエンドになることも多い」からだなって気づいて。……そういや昔から、短いホラー漫画や土曜ワイドな二時間ドラマとかでも、特に事件的なものや怪異現象が解決せず、主人公が怖い目にあって死んだり破滅して終わりって作品は「え、なんだこれ時間かけて嫌な気分になっただけじゃんふざけんな」って、嫌いだったなー。昔から、主人公とかがひどい目にあってもいいけど、最後はハッピーエンドがほしい派だったなーって思い出してさ。

 でPS2の「かまいたちの夜2」、当時から不満だったけど、自分には本当、向いてなかったんだな……って。思って語りたくなったわけです。ぶっちゃけ感想こと愚痴こと不平不満を。

B:
 「かまいたちの夜2」。

A:
 「かまいたちの夜」の続編です。PS2ソフト。選択肢を選んでシナリオを読んでいくサウンドノベルです。基本は選択肢によって、その後の展開、ストーリーが変わっていきます。……ただ個人的には黒歴史にしたいです「かまいたちの夜2」。

B:
 そうなんだ。

A:
 ぐうう、発売直前の単発ドラマ友達にたくさん宣伝したのに……公式サイトで高い限定版予約して買ったのに……。ぐうおう。

B:
 恨みがましい。

A:
 すみません「かまいたちの夜」こと1が本当に好きだったのと、その前に出たチュンソフトサウンドノベルこと「街」も大好きだったので。本当にもう心から信じてた期待とのギャップが。えぐくて。

 まあざっくり言うと「かまいたちの夜2」。システムとかグラフィックとかはいいと思うんだけど……ストーリーがグロ描写は多いわバッドエンドが過半数、下手したら9割と多くて。それもゲーム内でドン引きバッドエンドが正規エンド扱い、隠しのおまけも、最後の最後までたぶん意味のないグロ電波シナリオ。

 ドラマ含めて豪華スタッフで、手を抜いてるわけではなかったと思うんだけど……メインことストーリーの方向性が、少なくとも私が1で好きだったものとは大きく違っちゃってね。ハッピーエンド派で、それなりに主人公とか登場人物とかを好きになるタイプの私には、本当気分が悪い部分が多すぎたの。……グロだとか虫とかに延々つきあわせたあげくに、これまでの苦労が水の泡、みんな死んだー主人公も死んだーとかの、嫌な気持ちになるだけのバッドエンドとか、そういうの求めてる人にはよかったかもだけど。

 そう言っても、連続殺人事件編ことわらべ唄篇とか「かーまいた♪かーまいた♪ちんどんしゃん♪」とかわらび唄篇のギャグ部分は私、わりと好きだったんだけど……1割2割よかったとしても、少なく見ても7割ぐらい嫌な胸やけするようなものを、ほめる、あんまり人にすすめる気にはなれなかった、言ってしまえば金と期待返せグォラァーって、なってた。

B:
 ギャグ部分はありなんだ。

A:
 そこはね。私個人の趣味ですが。早々に逮捕されて陽気に見送られる主人公とか、小学生以下の口げんかで数日過ごして結果事件が起きないバッドエンドとかはわりと好きだった。

 ちなみにかまいたちの夜3こと「かまいたちの夜×3」には、1も2も殺人事件編しか収録されてないはずなので、そういう意味では当時の2本編よりはやりやすいかも。まあ1に比べると、2の殺人事件編、そもそも方向性が違うけど……。

B:
 違うんだ。

A:
 あのー1って「事件を早く解決して犯人を捕え、被害者も少なくすんだエンド」が、すべての謎が解けてスタッフロール流れる正規エンド扱いなんだけど、2って「3人だか4人だか死んで、正しい犯人を指名したときのみ、すべての謎が解けて正規エンド」と、ある意味金田一少年の事件簿状態で。……嫌いってほどじゃなかったけど、1に比べるとそもそも全体にバッドエンド寄りなんだよね。早く犯人の指名もできるんだけど、そうすると結局犯人が自殺して、謎が残ったままエンドだし。

 本当ただ、2はシナリオそのものと言うより、全体のシナリオのバランスが、後味悪い悪夢たくさんって感じでさ。……かまいたちの夜、のタイトル使って出さない方がよかったんじゃないかって、今思い出しても思います、正直。ドラマも犯人が主人公の妄想なの?的な全滅エンドだしさ。主演藤原竜也とか、佐野史郎出てたりとか、豪華キャストだったのに。

 ×3こと3は私、まあわりと好きです。まあ個人的な感想の点数が1を100点、2を30点とした場合、3は70点ぐらいなので、波が激しすぎる気もしてるけど。

 以上、主にかまいたちの夜2に対する恨みつらみでした。

B:
 恨みつらみ。

A:
 あ、ちなみにこれ、元祖発売当時の話で。その後の別機種・スマホ移植・リメイクなどによる変更には対応してませんのであしからず。そこまでは知らん。すごく好きなものならともかく、嫌いな物をわざわざ確める気はないので。

 で、今度は赤川次郎サウンドノベルシリーズについて。

B:
 赤川次郎サウンドノベルシリーズ。

A:
 ざっくりまとめるとSFC「魔女たちの眠り」、PS「夜想曲」「夜想曲2」、PS2「月の光」です。あ、SFC「魔女たちの眠り」のリメイクことPS「魔女たちの眠り復活祭」はやったけど、DSの「夜想曲」「月の光」は未プレイですので、そのようによろしく。

 で、これ前回の日記で「魔女たちの眠り」語りしてたら「夜想曲」やら「月の光」を語ったり「魔女たちの眠り」の攻略本読みたくなって。出してきて読んで、気づいたんだけどさ。

B:
 どうした。

A:
 それがさ、私、SFCの魔女たちの眠り、全部のシナリオ読んだ……と思ってたんだけど。途中でネット情報やら攻略本を確認したらSFC版の魔女たちの眠りにも「完結編」があって、あ、たぶんだけど私、この「完結編」見てなかったな!って。気づいた。

B:
 気づいたんだ。

A:
 いやー、そもそも、私当時、なんで攻略本買ったかって言うと。魔女たちの眠りって、ルートによって1章で終わる場合と、2章で終わる場合とあって。で、それまで見てなかった1章ルートを見たら、セーブデータに「第1章」とかついたんだよ。タグみたいなのが。

 で、なにこれ?って気になって、それで攻略本買ってさらっと読んだんだけど、特にその記述がなくて。で、エンディングは全部見てなかったとしても、だいたいの本編シナリオは見たってのがわかったから、私、当時そこでよし、終わった、って気持ち完結してたんだけど。

 先日ここで書いたついでに、改めてその攻略本、じっくり読み返してみたら、SFCの元祖にも「完結編」ってのが存在してて。で、ストーリー的に最後の最後の分岐含めて、エンディングを全部見た……うえで、2章で終わるルートに行って、特定のエンディングを見ると、その続きから完結編っていう、おまけ話とかあとがきが読める……ってシステムだったらしく。

 最後の二択とか三択含めてエンディング全部見た覚えはないし、仮に見てて条件そろってたとしても、最後に見たのが1章で終わるルートだったから……十中八九、私「完結編」見てなかったな……?って気づいて。うぐおうってなった。

B:
 うぐおう。

A:
 まあ、リメイクの復活祭、はエンディングリストとかあったからコンプして、おまけも全部見たから、たぶんそれでいい、ほぼ同じなんじゃないかな、とは思うけど。まさか今になってこんなやり残しが判明するとは……!って地味にショックだった。

B:
 忘れてさえいれば、幸せだったものを……。

A:
 そんな相手が記憶喪失なのをいいことに正体隠してた殺人犯みたいなセリフやめてください。ホラーやミステリーなゲームの話してるとはいえ、そんな不穏な雰囲気はいりません。

 それはそれとして、話を変えますが。赤川次郎サウンドノベルシリーズつながりで、PS2の「月の光〜沈める鐘の殺人〜」の話です。

B:
 はあ。

A:
 これはまあたいした話ではなく、ゲーム的にそんな不満だったわけじゃないんだけど。ふと思い出したのがさ。

B:
 なんだ。

A:
 私、赤川次郎サウンドノベルシリーズって、ゲームも買ったし、原作になってる赤川次郎の小説も買ったのね、文庫版をひととおり。……で、この「月の光」の原作になった「沈める鐘の殺人」読んだんだけどさ。

B:
 どうした。

A:
 ゲームでそれなりに好きになった男性キャラが、原作にはいないというか、もともと女性キャラだった原作キャラをゲームで男性化してた、と判明して、ちょっと悲しかったです。

B:
 あー。

A:
 というかこれ、女主人公にした場合だけじゃなく、男主人公にした場合でもあってさ。

 もともと原作だと女主人公で。で、原作の女生徒・女教師・主人公の元婚約者(男)……の3人が、ゲームだと主人公と結ばれる可能性のある3人、になるんだけど。

 その3人、ゲームで男主人公にした場合は「女生徒・女教師・元婚約者(女)」になり、女主人公にした場合は「女生徒・男教師・元婚約者(男)」ってなる、一人は確実に性別が変わって。……特に女主人公の場合、流れ的に男教師が正規エンド感あって、全コンプしたころには私、それなりに好きになってたから、原作読んで結構ショックだったよ。い、いない!どこにもいないわ私の好きな男教師が!って。

B:
 そんな原作と変わるんだな、ゲーム。

A:
 原作だと誤解が解けて元婚約者と復縁してたよ、女主人公。あとエンディング的に、ゲーム的ベストエンドと言うより、ゲームでのノーマル・バッドエンドよりでした、原作のストーリー。……ただゲーム的に、最後の事件の話のトリック・犯人ごとネタバレになるので……読むならがっつりゲームクリアしてからの方がいいなとは思いました。当時読んで。……まあ、そもそも原作初版が1986年発行と、2002年のPS2版ゲーム発売からしても16年の差があるのでネタバレ……?って気もしなくもないけど。

 というか、その月の光にかかわらず、原作読んだけどだいぶ違ったよ、ゲームの赤川次郎サウンドノベルシリーズ。原作もとにした話が1割から3割ぐらいで、あとはキャラ使った別の話って感じ、正直。私はゲームのシナリオそれなりに好きだったし、ゲームから原作読んだから、そっかー、もちろんゲームにおけるサービス精神とかお約束もあるだろうけど、こんなに変わるもんなんだなーぐらいだったけど、もし私が原作ファンで、あの原作がゲーム化したんだ!って思ってプレイしたら、だいぶ期待と違うだろうな……って気はした。ぶっちゃけ。

B:
 ぶっちゃけ。 

A:
 まあ言ったようにシリーズ全体にそうだったから、無理だなって原作ファンは、ある意味一回やればわかりそうなものだけども。……あと、その流れで思い出したけど「夜想曲2」の話でさ。

B:
 はあ。

A:
 「夜想曲」が、順番で行ったら「魔女たちの眠り」の後に出たゲームです。PSで。……で、夜想曲って、まだわりとシステムが整ってないというか、わざとそうしてたのかもだけど、オートセーブとかで不便なのもあって……とにかく、夜想曲1をやってクリアしてそれなりに気に入ってて、2が出るって知って買って、プレイしたときの話なんだけど。

 たぶん私、発売日に買ったんだけどさ、夜想曲2。夜想曲2って全三話+完結編だったかな、そんな感じで。その二話目ってのが、まずグッドエンドに行かないと、ベストエンドが見られないシステムで。……で、そのグッドエンドに行くまでが、私にはすごく難しかった覚えがあったの。……で、今回赤川次郎サウンドノベルシリーズについて話そうって思って、当時クリア後だかに、コレクション的に買った攻略本読んでて気づいたんだけど。

B:
 何を。

A:
 うん、まあ、結論から言うと。

 私、その夜想曲2の二話で。グッドエンドに行くまで、100回以上バッドエンドに行ってた。

B:
 100回?10回じゃなくて?

A:
 100回です。100回以上です。

B:
 ……逆によくあきらめなかったな。

A:
 我ながら執念が怖いです。いやそもそも発売直後とかだったから、ネットでネタバレ避けて攻略さがすの難しかったとかあるけど!そもそも攻略情報出てたのかもわかんないけど!

 えー何故回数がわかったかと言うと。別に一回一回「まだ……足りぬのか……」などと数えてたわけではなく。夜想曲2の二話って、おまけ要素的に、何回もやってるとストーリー中の登場人物キャラのグラフィックが変わるってシステムがあって。私、全然クリアできなくて、結構いろんな変化に敏感になってたのもあって。「あれ?○○のグラフィックが変わった!……ってことは正解ルートにいけてる?」って思った……んだけど、そんなの関係なく、全然正解ルートにいけてなくて。攻略本によると、ただプレイ回数で変わってただけらしく。……で、○○が私が見た姿に変わる回数ってのが……プレイ回数99回以上だったと、攻略本に。

B:
 で、行けたのか、正解ルートに。 

A:
 すぐには行けなかった。その後自力で行けたけど……10回以上はかかったような。

B:
 10回以上……。

A:
 あのー攻略本、読んだけど細かくは確めてないから、たぶんになるけど、6か7個かな?もっと選択肢はあるんだけど、その中の重要選択肢にあたる、6か7個の選択肢を、全部正しく選ばないと、グッドエンドに行けない……ってシステムだったのね。

 ただまあこっちとしては何回もやってるから、だいたいの真相わかってるのに、やっとグッドエンドにたどりついても主人公が「いやちがうだろ!絶対あーでこーでこうだろ、真相!」としか言いようがない雑な推理披露されたりして。……だいぶストレスたまった。

 ただそのグッドエンドにたどりつくと、ちゃんと真相のわかるベストエンドだったり、事件をもっと早く解決できるルートが解禁されたりと、いいところもあったから、なんか許してしまって……なんか悔しかった思い出があるよ。

B:
 まあ、100回以上失敗したらな。

A:
 うう、何度主人公が殺され、あるいは他の人が殺され、何度事件を迷宮入りにしたことか……。

B:
 よかったな、現実じゃなくて。

A:
 現実なら事件にかかわりたくないの一択です。ていうか仮に現実にループ能力持ちで、がんばればすべての事件を解決したり未然に防げたとしても、事件1個につき100回は心折れそうな気がしてならない。

B:
 数えなければ大丈夫。 

A:
 そんなゼロカロリー理論な解決法は嫌です。

 基本的には好きだけどね、赤川次郎サウンドノベルシリーズ。それでもそういう、プレイしてて悲しいと言うか、今思い出してもわりとひどかったな、な思い出はあったな……と。いろいろ。とはいえ、サウンドノベルって基本シナリオメイン、推理ものならなおさらネタバレ厳禁感あるからさ、なかなか思う存分は語りづらくて。……とはいえ、移植含めても15年とか20年たってるから、注意書きすればもういいかなって。語っても。

B:
 まあ、どれぐらいでネタバレ解禁か、は難しい話だしな。こんなこと言ってて急に配信とかリメイクとか決まることもないとは言えんし。

A:
 それはねえ。私には基本どうしようもないけど。……で、今回最後に。前回のここで言った「学校であった怖い話」のスンバラリア星人ルートの話なんだけどさ。

B:
 スンバラリア星人。

A:
 前回も言いましたが。スンバラリア星人編。

 ざっくり言うと「学校であった怖い話」の主人公が「自分は宇宙人だ」って言ってきた登場人物の1人に「実は自分も宇宙人だ」などと言ってしまったがため。全部話が終わって二人きりになった後、本当にその登場人物が宇宙人の姿、緑のアンモナイトみたいな頭になり、どうしようこいつ本物だ、どうすればいいんだー!って主人公がなると言う、隠しシナリオです。

 で、どうにかなったっけあの話、ハッピーエンドってなかったような……?って思って、前回書いた後ちょっと確認してみたら、一応ありました、ハッピーエンド。

B:
 あったんだ。

A:
 何種類かね。バッドエンドが多かったので記憶が押し流されてましたが。確認したら、そーだそーだあったわーって蘇りました。えーとね、あったのが……。

「なんとか学校から自宅に戻った主人公を、主人公の母が出迎えた、しかし、そこにいた母はスンバラリア星人だった!驚く主人公に母は『ついに覚醒したのね主人公!地球人として育てたから、一生目覚めないかと思っていたわ!』……父に飼い犬に、次々と現れるスンバラリア星人。……そうか、自分はスンバラリア星人、我が家はスンバラリア星人一家だったんだ……!と気づいた主人公。今日は赤飯だ!」めでたしめでたし。ハッピーエンド。

B:
 ハッピーエンド……?

A:
 他にも「『実は自分はスンバラリア星人だけど、事故に遭ってほぼ記憶を失くしたんです!』とスンバラリア星人の姿になった相手に言い張った主人公。スンバラリア星人は『そうだったのか、気の毒に……わかった、治療してあげよう!』と主人公を治療してくれた。次々と蘇るスンバラリア星での記憶。……そうか、自分は本当に、記憶喪失のスンバラリア星人だったんだ……!記憶を取り戻し、元のスンバラリア星人の姿に戻った主人公は、恩人のスンバラリア星人と共に、故郷のスンバラリア星に戻ったのでした……ありがとう、同胞よ!」めでたしめでたし。ハッピーエンド。

B:
 ハッピーって……なんだ?

A:
 えーとね、もう少し違うヤツで、自分的にはこれが正規エンド、ってなった展開だったら「どうにもならずに絶体絶命、いやだスンバラリア星人に殺される……!となったところにあらわれた、新たな人物が、スンバラリア星人を退治した。なんでもその人物も宇宙人で、スンバラリア星人を狙っていて。スンバラリア星人が主人公に気を取られてるのをチャンスと攻撃・成功したらしい。……しかし宇宙人の記憶を、地球人の主人公に残していけない、と、相手は主人公の記憶を失くそうとした……が失敗。相手は去ったが、主人公の記憶は残り、さらに主人公は学校のありとあらゆる霊が見えるようになってしまった。これで七不思議の特集はバッチリ!」めでたしめでたし。ハッピーエンド!

B:
 ハッピーエンド!……だろうか。マシと言えばマシだが。

A:
 うふふ、考えてもみてください。これだけハッピーエンドのハードルが低い人間が、後味が悪すぎる、と言ってしまうレベルなんです「かまいたちの夜2」。ぐおおおおおお……。

B:
 ……その恨みつらみはわかったからもういい。

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